小貝川ポタリング その3

強い北風と西風には逆らえず、筑波山のヒルクライムに逃げ込んでいた冬の時季。その冬もようやく終わりを告げました。

そんな春の日に強く思う事は、「思いっきりペダルを漕ぎたいな〜♪」。

いや、別に「ヒルクライムで思いっきりペダルを漕いではいけない」なんて法律はないのですが・・・いくらなんでも俺には無理っしょ〜。できるくらいだったらレースに出てるっての。あはは。

というわけで、2009年4月18日。前回の小貝川ポタリングの続きをする事にしました。この時は小貝川を下り、TX(つくばエクスプレス)の鉄橋で小貝川を離れ、あこがれの守谷市を目指しました。今回は、その鉄橋から小貝川を下ります。

地図はこちら

TX小貝川鉄橋

つくば市内から県道を走り、TX小貝側鉄橋の下に辿りつきました。前回は小貝川右岸を走っていたので、今日は左岸からのスタートです。

TX小貝川鉄橋 左岸

と、TXの車両が鉄橋を渡って行きました。音の静かさに驚き。普通、車両が通った鉄橋の下というと、物凄い騒音と振動で驚くものですが。TXに関しては、「ああ、今列車が通過したなぁ」という程度の音の大きさと、ほとんど感じない振動。

TXと言えば、最高時速130キロとほとんど揺れない事にまず驚かされるのですが。それ以外のこんな点でも、最新の技術が投入されているんだなぁと実感。

ゆっくりのんびり走っていると、菜の花の群生に出会い急停車。春だね〜。

小貝川と菜の花

岡堰と中島

左岸をのほほんと走っていると、堰と対岸に中島を発見。気になって堰を渡って中島に近寄ってみました。あ、そういえば取手市への自転車での初上陸になりますね。

岡堰(右岸側から撮影)

中島

中島に行ってみると、なにやら銅像が。なんと、間宮海峡を発見し(厳密に言えば、ロシア大陸とサハリンの間にあるのが川ではなく海、言い替えればサハリンが島である事を立証した)、世界地図に間宮海峡の名前を印した世界的な有名人、間宮林蔵氏の銅像でした。

間宮林蔵の銅像

間宮林蔵氏は、取手市側から見ると小貝川を挟んだつくばみらい市側(旧伊奈町)で生まれました。なぜ、取手市側に銅像があるのかは分かりませんが。

つくばを出発して以来2時間以上座っていませんでしたので、ベンチに座ってしばしの休憩&水道をお借りして目の洗浄。

それにしても間宮林蔵氏って小柄だったんだな〜。え?そういう問題じゃない?

小貝川右岸

せっかく川を渡ったんだから、これも何かの縁。そのまま右岸をひた走ります。やがて歩行者・自転車専用道路になりました。

小貝川右岸の歩行者・自転車専用道路

この広さ、信じられますか?幅が分かるように、自転車を車止めに立てかけて撮影してます。

こんな広い道路を、ごくたまに通り過ぎる自転車と歩行者(犬の散歩が多い)が占有できるなんて。なんて贅沢なんでしょう。多摩湖自転車道に、せめてこの半分の幅を分けてあげて欲しいと思ってしまいました。小貝川もこのあたりまでくると、ほぼ歩行者・自転車専用道路と言ってよいくらいです。

また、河川敷もそれなりに形成できていて、公園などが広がっていました。

小貝川河川敷の公園

水戸街道バイパス

水戸街道(国道6号線)のバイパスは交通量が多く、信号も歩道もありません。ここを直接渡るのは危険です。右手へそれて高架の下をくぐりましょう。

水戸街道バイパスとの合流地点

そろそろゴールか?

川沿いにあるキロ表示(小貝川の終わりまで何キロか?)の数字もどんどんと減って行き、やがて残り1キロの表示に。

残り1キロの表示と小貝川河川道

残り1キロの表示

小貝川は利根川に合流します。1キロ表示があるという事は、利根川との合流地点まであと1キロということ。本日のゴールも残り僅かと思いながら、ペダルを漕ぎ続けます。

そろそろゴールかな?と思っていたら、道は突然の終わりを告げます。常磐線のところでその先には行けなくなってました。

JR常磐線

辺りを見渡すと、常磐線の鉄橋をくぐるか、あるいは、画面右側のガードをくぐればその先に行けそうだと分かりました。鉄橋の下をくぐるにはMTBじゃないと無理っぽかったので、右側のガード下を目指して無事くぐる事ができました。

自転車を担いで小貝川沿いの道に戻り。そのまま走り続けますと、想定外のものに出くわしました。

残り6.5キロ?

残り6.5キロの標識

え〜っと、常磐線の下をくぐる前に、残り1キロの標識があって。それで更に下流に進んで。それで、距離表示を見たら・・・

6.5キロ!えっ?増えてる?なんで???

ものすご〜〜〜〜く!疑問に感じましたが。しか〜し!国家権力に逆らっても勝ち目はないので、気にしない事にしました。(ちょっとウソ)

あ、でも、一つ気づいた事があります。残り6.5キロの「白地に青文字」の標識は国土交通省が設置したもののハズです。霞ヶ浦湖岸を初めとして、河川をそれなりに走った経験があるので分かります。

一方、緑地に白文字の「1キロ」は、今の私には誰が何を基準にして設置されたものなのかは分かりません。分かりませんが、両者の管轄が違うであろう事は容易に想像がつきます。

※後になって気づいたのですが、小貝川はかつて大規模自転車道として整備されました。ただし整備の途中で休止されたみたいですが。緑地に白の残り1Kmは自転車道の起点までの距離だったのでしょう。

地図で確認すると、やはり「白地に青文字」の残り6.5キロの方が、利根川との合流地点との距離という観点からは妥当と思いました。

気を取り直して、というか。ええ〜?もう終わり?、と悲しくなってたのに、まだ走れる〜♪と、喜びながらひたすら走り続けます。

豊田堰

走り続けられるのは嬉しいのですが、しか〜し、ちょっと困った事になってきました。それは・・・・

トイレに行きた〜い!アセ、アセ。小貝川沿いの道は、あくまでも国土交通省が河川管理の為に設けた道。けしてサイクリングロードではありません。小貝川沿いに合流してから、未だトイレに出会っていません・・・・T_T

と、本日二つめの堰を発見。豊田堰というものでした。

豊田堰

そして、待望の公衆トイレが。ああ〜、天の助け。(^_^;用を足して、汗ばんだ顔を水で洗い流し、ちょっと休憩して出発です。

ようやくゴール

右岸を走り続ける事しばし。やがて道は曲がりくねってきました。と、標識を発見。

河口から79キロの標識

以前にも同様のものを見ているので、その意味がすぐに分かりました。ここは利根川。そして海から79キロメートル地点なのだと。

ということは、今私が走っているのは小貝川沿いのサイクリングロードではなく、利根川サイクリングロードに違いないのだと言う事も分かりました。

利根川CR

こちら側(右岸)からは小貝川と利根川の合流地点が見えませんでしたので、来た道をちょっと引き返し、「とだいばし(戸田井橋)」を渡って小貝川左岸へ移動。小貝川左岸を下っていくと、0メートル表示に出くわしました。

小貝川0メートルの標識

ようやく今日のゴールです。

とは言え、小貝川と利根川の合流地点はまだちょっと先(下流)。暫く川沿いを下って、ようやく合流地点に到着しました。

利根川(奥)と小貝川(手前)の合流地点

ようやく小貝川の終わりに到着しました。築西(下館)→下妻、下妻→常総(石下)、常総→守谷、守谷→取手(藤代)→利根町と4回に渡って下った小貝川ですが、ようやく終わりの地点に到着でした。

小貝川に関して言えば、一方のゴールをやり遂げたんだな〜という思いと、同時にもう一方のゴール(川の始まり)もいつかはやりたいな〜という気持ちで、感無量でした。

そして・・・・利根川沿いのサイクリングロードを発見。こちらも探索しなきゃな〜という希望。

小貝川は、思わぬ発見が沢山あってとても楽しかった。いつかは下館から上流へ。そして、いずれは栃木県へ。

そして!利根川沿いのサイクリングロードという、未知の世界への誘い。ワクワク♪

これだから自転車やめられないね〜♪


庶民チャリダー

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