竜神峡大吊橋

竜神峡って何?

実は私もよくは知らないのです。わっはっは〜。自転車生活を始めたつくば市在住時代の数年前。とある方のサイトを見てそのリンクを辿ってそのまたリンクを辿って・・・・(古い言葉で言えばネットサーフィンですね)いた時に、偶然見つけた名前にしか過ぎません。

けして全国的に知られているわけでもありませんし、県南であるつくば市の勤め先でその名前を聞いた事もありません。全国はおろか、県南だけに限って言えばひょっとすると誰も知らないかもしらない、そんなところです。ただ、なんだか自転車で登ると楽しそう♪という記憶と「竜神峡」という名前だけはしっかり記憶にあります。しかし大雑把に地図を眺めて見ると、つくば市からの日帰りはどう考えても無理。そんなワケで記憶の彼方に押しやられてしまっていたのですが。

水戸に引っ越してきて、何故だかその記憶が急に蘇って来ました。改めて地図で確認すると往復で100キロにも満たない距離だと分かり、早速出かける事にしました。

データシート

対象者と自転車の種類
スポーツサイクルに乗っている方で、ヒルクライムが好きな方。勿論、体力のある方でしたらママチャリでも登れたりするのは分かるのですが、ただ、帰りの下りでママチャリのブレーキは危険過ぎますため、お勧めはできません。
アクセス方法
一応最寄り駅のJR水郡線常陸太田からのコース。でも、山の登り始めまでの距離が結構あるのとその先は所謂激坂である点、ご注意ください。地元の方や、この程度の距離や標高差なんてちょろいぜってな方向けの情報になります。(勿論私は水戸から自走です)

途中のコースは割愛

特になんてことのない国道と県道を走るだけですから、特に紹介する事もなく。それとこのコースを走っているとあちこちに「↑竜神峡大吊橋」の案内板がありますので迷う事はないと思います。

加えて、県道33号線を北上していたところ、突然の「(ここを左折すると)竜神峡大橋」の看板に気づき、若干飛ばし過ぎていた私は(時速は30km/h程度ですが、でも、自分にとっては飛ばしすぎなんです)やや行き過ぎた所で慌てて引き返しました。しかしその入り口に休憩所やらはなく(&駐車場もありませんので、念の為)。水戸から微妙な登りとは言え40Km以上を走って来た私は休憩する事もできず出発。従って途中で自転車を停めて写真を撮る余裕も全くなく。兎に角自転車が停まってしまわないようにひたすらペダルを漕ぎ続けました。

そんなワケでどうにかこうにか竜神峡大吊橋へたどり着きました。自転車を降りた途端に「ハァハァ、ゼイゼイ」状態でした。こんな経験はつくば道茨城県道42号線くらいしかありません。とにかくその位のダメージがありました。

普通はこういう場合、真っ先に大吊橋の方へ行くものなんでしょうが。しかし、体温が上がり過ぎていた私は目ざとくアイスの自販機とベンチを発見(こういう風に休みたい時だけは鷹の目のごとく視力が効きます。あはは)。まずはアイスを購入してベンチで食べながら、体中に湧いて出た汗を拭う事しばし。

呼吸と噴き出る汗が収まった頃、ようやく今回の目的である竜神峡大吊橋へと向かいました。

竜神峡大吊橋入り口付近

自転車不可&有料です

自転車を押して橋を渡ろうとしたところ、係員さんに呼び止められました。趣旨は「入場料を頂戴します&自転車を押しての歩行は禁止です」。

入場料(と言うよりは「橋を渡ります料?」)を払い、自転車を入り口付近に立て掛けさせて貰って(駐輪場は見当たりませんでした。駐車場は茨城と言う土地柄、当たり前のようにあったけどね)、歩いて橋を渡ります。

すると息を飲むような絶景が待ち受けていました。

竜神峡大吊橋から眺めた龍神湖

同、ダムらしきもの

写真では分かりにくいと想いますが、眼下の川や人造湖とはおよそ100メートルもの標高差があるのです。

そして何よりも。ここの景色の「くっきり具合」は、水戸は言うまでもなく、街中でも自然が豊かだったつくば市よりもはるかに上だったのです。なんて美しい♪

そしてちょっとしたスリルも味わえます。それは橋の上(通路)に設けられた「のぞき窓」。

覗き窓からおよそ100メートル下の龍神湖やらが拝める

「なんとかと煙は高いところが好きに」属する私(だから体力もないのに坂道を見ると登りたがるんだけどね)にとってはワクワクポイントですが。でも高所恐怖症の方にはまさに絶叫ポイントなのでしょうね。こんなところもここの魅力なんだろうなと思いました。

橋の向こう側

そんなこんなで橋の向こう側に到着。

何かの鐘(手前)と龍のモニュメント(後方)

展望台的なところがあるので登って見ます。そこからの景色も絶景でした。

展望台からの竜神峡大吊橋の眺め

感想など

水戸市在住で竜神峡をご存知&自転車に縁のない方々に「竜神峡大吊橋まで水戸から自転車で行って来た」と話すと皆一様に驚くのですが。ただ、ここで働く方々は誰も自転車で登って来た私を見て特段驚いた様子も見せず。

あくまでも想像の世界ですが、つくば道と同様に「坂道を見ると登りたくなる自転車乗りさん」が大勢ここを訪れているのでしょうね。

実際のところ、水戸市内ではあまり見かけないロード乗りさんですが、県道33号線では大勢見かけました(竜神峡に登ったかどうかはわかりませんが。ただ、この辺りでは県道なり国道を走るとなると、多少なりともアップダウンのある道を避けては通れません)。

つくば市、特に筑波山近辺では当たり前のように見かけたロード乗りの方々。一方、水戸市内では稀な存在であり。逆に山がある県北ではそこそこ見かけると言う事実から感ずるに。

私に限らず自転車乗りという生き物はもしかすると、「坂道を見ると登ってみたくなる」性質があるのかもしれないなぁ、なんて。そんな感想を抱いた旅でした。

余談

常陸秋そばと紅葉と

この辺りでは有名(なんだけれども、全国的に知名度が低いのが茨城ブランドの弱さなんだよな)なのは、なんと言っても「常陸秋そば」です。常陸秋そばと言えば実は国内のお蕎麦の最高級品であり、トップブランドなんですよ。

んで、秋そばと言うくらいですから、旬は秋〜精々年末まで。新蕎麦の時季を逃してしまうと肝心の香りがイマイチになってしまいますから。

そんなお蕎麦的な事情に加え。ハタと気づきました。ここって紅葉の時季に来たら最高じゃない?景色も。

そんなワケで興味を持たれた方は是非、紅葉の季節にご来訪ください。

橋の上から見えた「歩行者&自転車専用道路」らしきものとは?

写真には取りきれなかったのですが(何しろコンシューマカメラだからね。肉眼では見えても性能的限界が・・・)、橋の上からダム近辺を覗いてみると、車止めがあり&舗装されている道路が見えました。

これはきっとサイクリングコース or 散策路に違いないとは思ったのですが。

しかし、哀しいかな。土地勘もないし、かつ、今回は移動距離が長いため(水戸からの往復)持ってきた地図は「茨城県全図」。

近隣の詳細な状況は分からなかったのです。

次の課題として、そのサイクリングコース(らしき道)を走り、かつ、「竜神峡を下から眺める写真」をお届けしたいなと、そう思う次第であります。


庶民チャリダー

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