久慈川サイクリングコース

はじめに

久慈川サイクリングコースは久慈川の河口付近からおよそ16Kmにおよぶサイクリングコースです。

ここは大規模自転車道でもないですし、距離もそれほどでもなく、「敢えてご紹介するほどでは・・・・」と思っていたのですが。

しかしながら。ひょんな事からここ最近はちょくちょく走るようになって、改めて気づいた事があります。

これほどまでに条件の整ったサイクリングコースは他にあるだろうか?

というわけで、今更ながらではありますが、その魅力をご紹介。

データベース

走行日
平成29年12月17日(火)、平成30年1月3日
走行距離
16Km
対象の自転車・人
誰でも・どんな自転車でも
最寄り駅
JR常磐線「東海駅」、同大甕(おおみか)駅、JR水郡線「常陸太田(ひたちおおた)駅」
地図
東海村のコース案内図(PDF)

今回は東海駅→R(国道)245付近を出発し、R6→R349→R293と至るルートでご案内しますが、ご自身にとって最適なルートを採択してください。

東海駅→R245脇の出発点

東海駅東口を出発したらR245と久慈川の交点の交点を目指します。R245は交通量が多くて道幅も狭いため、途中までは県道284を経由するのがお勧め。

R245を北上(日立方面)へ進むと、やがて久慈川にかかる橋に出くわします。

久慈川にかかる橋

車道の脇に歩行者・自転車用のあるのでそちらを渡ってください。

この場所は久慈川の河口の近く。肉眼で海が見えます。

久慈川河口付近

橋を渡り切った場所、即ち、久慈川の日立市側が今回の出発点となります。

久慈川CR 起点(終点)

R245 → R6

この区間は車止めもあり、自転車にとっては最も走りやすい区間になります。

久慈川CR R245 R245付近

但し、所々で車道と交差する部分がありますので注意して走行してください。

進行方向左手には久慈川、右側には日立の山並みが広がっており、なかなかの景色です。県道358の橋(留大橋)の下をくぐり、暫く走るとやがてR6の橋(榊橋)が見えてきます。

R6の橋(榊橋) 榊橋

榊橋を渡る時はいつも歩道(自転車通行可)を渡るのですが、ある日ある時。橋の上から久慈川を泳ぐ大きな魚(鯉と思われる)の姿を確認できてびっくり。改めてよく見てみると川底の様子までもがよくわかりました。河口から数キロしか離れていないにも拘わらずのその透明度の高さ。感心するのを通り越してただただ驚くばかりだった事を思い出します。

そんな清流だからこそ、ただ単に川の流れを見るだけのサイクリングでも十分に楽しめるわけですね。

R6 → 里川との分岐点

榊橋の下をくぐると、ほどなく常磐自動車道の橋が見えてきます。

常磐自動車道の橋

こんな風に短い区間でたくさんの橋の下をくぐれるのも、橋の下マニアにとってはありがたいCRなわけですね。(えっ?そんなマニアはいない???)

常磐自動車道の橋を渡るとおよそ2Km程度で分岐点があります

久慈川CRの分岐点

ここは左側に行くのが正解です。分岐点の左側をちょっとだけ進むと「久慈川サイクリングコース」の案内版があります。

久慈川サイクリングコースの案内図

因みに左ではなくそのまままっすぐ進むと「里川」の堤防沿いに作られた道になります。里川沿いの道も十分に楽しいのですが、それはまた別の機会に。

分岐点の先は坂になっており、下りきった先には沈下橋があります。

里川の沈下橋 里川の沈下橋

この沈下橋は久慈川ではなく里川にかかる沈下橋です。

補足:沈下橋は欄干を持たない橋であり、主に氾濫がよく起こる河川に架けられます。欄干があると氾濫時に流れてきた樹木などにより橋が損壊する危険性が高まるため、あえて欄干なしで作られているのです。国内では四万十川が特に有名ですが、茨城県内でも小貝川(これも有名な暴れ川)で複数の沈下橋が見られます。

里川の沈下橋を渡ると久しぶりに久慈川とのご対面です。

久慈川(の沈下橋)

久慈川の方にも沈下橋がありますね。因みに、お帰りの際はこの沈下橋が目印となります。

補足)前述の分岐点の少し前に幅の細い川が見えていたと思いますが、それは久慈川ではなく里川です。

暫く走るとR349(バイパス)の橋が見えてきます。ここからちょっとの間は川の眺めを堪能しながらの走りとなります。

R349(バイパス)にかかる橋

R349バイパスの橋の下をくぐると、ほどなく行き止まりになります。

R349旧動と水郡線の橋

写真手前の道路がR349の旧道。その奥が水郡線の橋です。

旧道の方の橋(車道)は3.11以降、通行止めとなってしまいました。(すぐ側にある歩行者・自転車専用の橋は通行可)。

R349旧道は通行止め

ここでサイクリングコースも終わり・・・のように見えますが、まだまだ先があります。が、しかし・・・・

せっかくだから休憩しましょう

旧道を渡った先には、何やらモニュメントとベンチがあります。せっかくだから休憩する事にしました。

モニュメント

このモニュメントは「久慈川改修記念碑」でした。

久慈川改修記念碑の案内板

沈下橋があるという事は久慈川が相当な暴れ川だった事を意味するわけで。やはりと言いますか、改修前は氾濫にさいなまれていた事が伺えます。

そんな事を考えながらベンチで休んでいると、「プァ~ン」という汽笛の音が。

そう、ここは水郡線鉄橋の目と鼻の先にあるわけで。運がよければ久慈川鉄橋を渡る水郡線の車両が撮影できるわけです。残念ながらカメラを用意している間に車両は通りすぎてしまいましたが・・・

再びコースへ

さてさて、一見行き止まりに見えるこの場所ですが、勿論、続きがあります。

R349旧道との交差点についたら、すぐに回れ右。すると、川岸へ降りていく道があります。

R349付近の分岐点

ここは砂利道ですのでご注意を。

新川戸橋は渡らない

ここから先は久慈川の支流である「山田川」沿いを走ります。そのまま道なりに進んで行くと、東海村のコース案内図にある「新川戸橋」が見えます。

新川戸橋分岐点

新川戸橋

風情のある木造の橋を渡ると「久慈川サイクリングコース」の案内板が。

久慈川サイクリングコースの案内板

という事でこちらは間違いなくサイクリングコースなのですが、でもしかし。この先は未舗装路だし、堤防の上に上がるとアスファルト舗装の割れ目から草茫々状態だし。で、本格装備のMTBを除けばほぼ走行不可能です。

というわけで、ここではなく次の「永代橋」を渡りましょう。尚、この区間は車も走る一般道ですのでご注意を。

永代橋 ~ 常井橋

永代橋を渡って山田川の右岸(上流から下流方向を見た時の右側の岸)を遡れば、残りはゴールまで一直線。時折見える山田川の景観を楽しみながらのサイクリングです。

山田川

そして程なく常井橋(R293との交点)へ到着です。

改めて案内板を確認すると、この場所がサイクリングコースの起点(または終点)だと確認できます。

久慈川サイクリングコース案内図

この先の堤防沿い道路は舗装されているようですが、まずは案内図に従ってゴールとしましょう。

感想

久慈川とその支流である山田川(そして一部里川)という、清流の流れを楽しめるコースでした。

そして、河口付近を出発したにも関わらず、ゴール地点で周辺を見渡すと山間の景色が色濃くなっていました。

山の風景 ゴール付近で撮影

久慈川の流れを堪能しながら走っていると、気がつけば海から山へとダイナミックに変わっていく風景、そして田畑と集落。

ここには日本の原風景とも言うべき要素がぎっしりと詰まっているんですね。だから景色を見ているだけで楽しいんだ。


庶民チャリダー

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