普段なんという事はなしに走っている桜川や千波湖。サイクリングロードというには大げさかもしれませんが、駅南口駐輪場にレンタサイクルはあるし、全くの平坦な道のりだし。サイクリストだけじゃなくっていろんな方に楽しんでいただけるのでは?と思いましたのでご紹介となりました。
今回のスタート地点は水戸駅の南口です。
水戸駅南口
コンコースを南に進んでいきますとエレベーターやらエスカレーターがありますので地上へ下ります。
駐輪場。レンタサイクルあります。
地上からさらに南にちょっと進むと桜川沿いの堤防に出くわします。ここは川の手前を左(東)へ。
桜川の堤防には遊歩道が設けられています。道幅が狭いためカットビは厳禁ですよ。
桜川沿いの遊歩道
堤防沿いにびっしりと植えられているのは桜です。複数の種類の桜が植えられているため結構長いこと桜を堪能できます。
勿論桜の時期に走ってご案内したいのはやまやまですが。何しろ大勢の人で賑いますのでさすがにその時期の走行は自粛しています。
そのまま自転車を走らせますと、「備前堀」の案内板があります。
右へ行けば備前堀の案内板
気にはなりますがとりあえずは信号のある横断歩道を渡ります。すると・・・
謎の堰
謎の堰が現れます。説明は後回しにして、とりあえずそのまま進みます(東へ移動します)。
やがて桜川が那珂川へと注ぎ込む地点に到達しました。
合流地点
ここにはベンチもありますので休憩するのもよいでしょう。
この場所は今回の旅の東の果てになりますので、今来た道を引き返します。
ここまでは桜川の左岸(川の北側・線路寄り)を進んできました。全く同じ道を引き返すのもなんですから、帰路の最初の橋を渡って右岸(川の南側)へと移動します。
やがて先ほどの謎の堰が見えてきました。
謎の堰を行きとは対岸から眺める
そのまま進みますと、橋の袂に信号のある交差点があります。
ここでは左折します。(行きで「右折すれば備前堀」の方向に進みます。)
備前堀は桜川の水を堰き止める事によって水を供給されます。謎の堰は備前堀という用水路へ水を流すためのものだったのです。
備前堀の風景
道の両側に歩道・車道がありますので適当に眺めてみましょう。
尚、ここは通学時間帯には一方通行・走行禁止になったりします。自転車はその制限は受けませんが、習慣的に車は川の右側を通行しますので自転車もそれに合わせた方がよいと思います。
備前堀にはたくさんの橋がかかる
数年前ですが「噂の東京マガジン」というテレビ番組で、桜川と備前堀に関しての軋轢が取り上げられていました。
問題点を要約しますと次の通りです。
問題点はさておき、桜川には鮭が遡上するのです。見た目は小さめの用水路でしかないのに!ご存知でしたか?
因みにその後どうなったのか?を調べてみると、こんなサイトが見つかりました。
というワケで双方の意見に沿う形で対策が行われているようです。
さて、備前堀沿いを適当に走ったところで今来た道を引き返します。ついでに桜川を渡って左岸へと移動します(行きに通った側に戻ります)。
水戸駅周辺には川の高さに合わせた赤い色の遊歩道があります。
川沿いの赤い舗装路
こちらは最近整備されました。最初はどういう意味があるのかちょっとわからなかったのですが、最近になってようやく意味が分かりました。
それは水戸駅周辺の橋のアンダーパスになっているのです。
橋の下をくぐっている
こちらを通りますとより間近に桜川を堪能できますし、堤防沿いの道のように信号待ちをする待ち時間もなく安全に渡れます。
水戸駅を過ぎそのまま進みますと(西へ進みますと)やがて堤防沿いの道に合流。そのまま自転車を走らせれば桜川を渡る橋に出くわします。橋をわたると千波湖です。
コブハクチョウやコクチョウが泳いでいます。
初めてここを訪れた方はきっと「えっ?湖?これって沼って言った方がピッタリくるのでは?」と思われるでしょう。
確かに今現在の千波湖は「湖」を名乗るにはどうかなぁ?という広さしかありませんが。
今現在の千波湖
しかし歴史を紐解いてみると、今よりもず~っと大きな湖だったようです。
千波湖の歴史
千波湖に生息する鳥達は概して人を警戒しない傾向にあるようです。
例えばコクチョウ。遊歩道すぐ脇の場所でつがいが卵を温めていました。
子育てをするコクチョウのカップル
一方が卵を抱いて温め、もう一方のパートナーは巣を補強するためなのか枯れ草を選んで一箇所に集めていました。
コブハクチョウにしろコクチョウにしろ元々アジアにはいない種類の鳥です。そういう意味ではある程度家禽に近い感覚なのであろうとは思いましたが。
それにしても驚きです。私がこんなに近寄っても全く警戒する素振りがありません。別の機会には、遊歩道のど真ん中でくつろぐコブハクチョウも何度か見ています。彼らは人もお散歩中の犬も全く警戒しないのです。例え雛を育てている最中であっても。
これだけ人懐こいのであれば、食パンを大量に買って与えてみたいところですが。
しかし「できるだけ野生の状態で飼育したいので、絶対に餌を与えないでください」との立て札があります。実際のところそんな事をしている人を見た事がありません。また、餌をねだる鳥も見たことがありません。
という事は。彼らは「餌を与えてくれる存在だから人間を信用しているのではなく」、「人間(や犬)は決して危害を加える事がないから信用している」という事です。
実際のところ彼らは、遊歩道やら下手すり湖の周りの車道沿いで「それがごく当たり前のごとく雛を育てて」います。
いやぁ、日本人って・水戸市民って本当に真面目だね&やさしいね、という事を強く感じました。
千波湖の周りにも遊歩道がありますので、ぶら~っと一周してみる事にしました。
この遊歩道は一応「歩行者レーン「」と「自転車レーン」にわかれていはいますが。勿論、真面目に守っている人は少数です。歩行者最優先で徐行しながら走りましょうね。
やがて駅方面へと近づきましたので、そのまま水戸駅南口へと戻ります。