見知らぬ土地・場所を自転車で探索するのがこのサイトの主旨です。筑波山を初めとして、つくば市や周辺の土地をかなり走りました。未知なる土地の探索という目的もあり、行く場所もバラバラ、コースはどうしても細切れになりがち。
しかしながら、ふと自分が走っている場所をあらためて振り返ってみますと、細切れだったコースを繋げて何度か走っているコースもあります。また、一度紹介したコースの中でも、何度も走っている場合もあります。
そこでここでは、そんなお気に入りの「コース」を、どこがお気に入り&おすすめなのかも含め、改めて紹介することにしました。
県道ながらまるで林道のような静かな佇まいの不動峠への道、上り基調ながら適度なアップダウンと時折見える関東平野の眺めを堪能できる表筑波スカイライン、そして風光明媚なループ橋からの眺め。つつじヶ丘へ長い距離をかけて上っていくこのコースは、麓からの最短コースではありません。しかし、それ故にそこそこの距離を走れる事と、景色の変化を楽しむ事ができるのがオススメです。
第1回ツール・ド・つくばが私のお気に入りコースと同じだったのにはびっくりしました。大会が開催される程度の事は知っていましたが、まさかほぼ登りオンリーのこのコースで順位を競うとは。競技というのは過酷なものなんですね。
さて、そんなキツいコースであるにも係わらず、ただの景色堪能派でしかない私が何度か走っているのには、それなりの理由があります。
ヒルクライムなんて経験がないというお方は、まずは不動峠を目指してください。一度も足をつかずにとか、何分以内とかいう制限があれば全く別のお話ですが、傾斜だけ見ると筑波山近隣で最も初心者が登りやすい道のひとつだと思います(平均斜度7%弱で距離約4Kmと、かな〜りキツイコースだと思います。まぁ、その時点で筑波山に自転車で登るのがいかに大変かってことなんですけれどもね)。実際のところ、私以上に年配の方がシティサイクルでチャレンジをしている姿を何度か見かけています。
無理せずに行けるとこまで行って休む、を繰り返せば、1時間〜1時間半位でなんとか峠まで行けるのでは?と思います。加えて、これ以上は無理と思ったら引き返せばよいわけでして。
ここは最初から峠まで登りしかないという非常に酷なコースではありますが、しかし、逆に言えば帰りは下りしかありませんので、「疲れたら引き返せばいいや」と気軽にチャレンジできるメリットもあります。
そんな道を苦労して登るのと引き換えに、時折見える関東平野、鳥の鳴き声やら、たまにイタチの姿を発見する事も。そして運がよければ不動峠のあずまやで富士山の姿を拝める事も。
いろんな意味で危険がいっぱいです。まずは暴走する車。ここって制限速度30k/hのハズなのですが、どうみてもそれを軽くオーバーしている車も珍しくなく。わずかな距離ながら、何度か事故現場に遭遇しています。
そんな事を言っている自分も、下りに関してだけ言えば時速50キロを越えている事も。まぁ、自転車なので速度制限云々は関係ありませんが。ただ、重力だけでこんなスピートがでてしまうのを考えると怖いです。
でも、時折見下ろせる関東平野の眺め。それも筑波山系の東西を見られるのが魅力で、ついつい走ってしまいます(もちろん、ちら見しかできませんが)。
ペダルを漕ぐ楽さだけを考えると、風返峠(標高420m程度)→不動峠(280m程度)の方向の方が楽です。しかし、やはりスピードが怖いので不動峠→風返峠の方がより多く走っています。
加えて、全体としては登り基調ながら、時々ダウンがあります。そのほんの一瞬だけでも楽しいから、なんとか走ろうという気になるというのもあります。
時間に余裕があれば、是非「子授け地蔵」へ立ち寄ってみてください。素晴らしい眺めです。
ここは難コースです。まず、登りしかありません。ループ橋を渡ると急坂が待っています。そして風が強い上に、道の両側には深い側溝がありますし、大型バスも通ります。このコースを登るかどうか?の判断の分かれ目は、足の疲れ具合は勿論ですが、私はそれ以上に風速を考えてしまいます。
本来の自分でしたら、キツいし怖いしで登ろうとはしないハズなのですが。しかし、眺めのよさにつられて、つい、ふらふら〜と登ってしまう事があります。
下り時の寒さを考慮して考えますと、やはり初夏〜初秋の天気のよい日に登るのがお薦めです。
霞ヶ浦(狭義には西浦)の「湖岸沿い」をぶらっと走るコースは、たくさんの鳥に出会えるコースです。素人の自分が確認しただけでも、白鷺、青鷺、川鵜、コブハクチョウ、バリケン、ツバメ、カモメ、そして県鳥であるヒバリ。専門知識のある方でしたら、もっともっと見つけられるかもしれません。(さすがにカラスやスズメは除いていますが)
コース取りとしては、霞ヶ浦総合公園から、阿見・美浦・稲敷を通って、潮来・行方の方向に進むのがおすすめ。なぜなら、霞ヶ浦大橋で疲れていれば橋を渡ってショートカットコースを(約、100キロメートル)、余力があれば恋瀬川の周りをまわってのリアル霞ヶ浦一周(約、130キロ)の選択ができるからです。
一部に未舗装路が残っていますが(2009年8月調査)。ロードやフォールディングバイクなどのデリケートな自転車の場合は、湖岸沿いを外れて田んぼ道を迂回してください(または自転車を降りて押す)。それ以外は路面状態がよく、走りやすいコースです。
ただし、ここは通常でも風の強い場所。春一番やら真冬の北風の時季には厳しさも倍増します。晴れや雨だけじゃなく、風向きやらその強さも意識してください(無難にいくなら、初夏から初秋がオススメです)。
また、休日には、釣り人の車がたくさん停車している事に加え、大勢のお散歩やらウォーキングやらジョギングやらで、カッ跳ぶには不向きな場所も多いです。(実際のところ、湖岸沿いではなくて周りの国道やら県道を走っているロード車も多数見かけています。)
100キロというとかなりの距離です。でも、「何がなんでも一周しなければ」なんて気負う必要がありません。湖岸を走れば例えば「右岸○○キロ」という表示があります。自分が走った距離とそれまでにかかった時間を計算すれば、更に先に行くか?それとも戻るか?の判断がしやすいので、気楽にチャレンジできます。
印旛沼自転車道の起点から、新川〜花見川を通って検見川浜へと続くコース。政令指定都市やらその近隣にありながら、山間の静かな道と海とを一気に楽しめる、とても貴重なコースです。健脚な方は更に印旛沼自転車道を走れば距離もかなりのもの。
自宅からかなり遠いにも係わらず、半年間に3回も行ってしまいました。なんでそこまで?と改めて考えてみると、生活感にあふれているって事が最大の魅力です。サイクリング・ジョギング・ウォーキング・人間や犬のお散歩・たくさんのシティサイクルが行き交うこの道。
それと、人懐こい・社交的な方々に多数巡り合える場所でもありました。
例えば道の駅でパンク修理をしている時。ふと視線に気づいて振り返ると、じーっと眺めている方が5人くらい。聞けばパンクした場合にどうやって対処するのか興味があったので眺めていたそうです。
また、やはり道の駅で「どこから来たの?」と。つくばから来たと応えると驚きもせず。逆に気になって聞いてみたところ、以前は長野在住で、山道を200キロ走る事も珍しくなかったそうです。
また、元気なシルバー世代の方々も何度か見かけました。
例えばママチャリで香取から国道だけを通って八千代まで来た方。日帰りでこれから戻るとか@o@;。
あるいは、お孫さんを自転車に乗せて海までの道を往復しているカップル。
あるいは、ママチャリの前輪を外してパンク修理している方。
あるいは、時速30キロ〜40キロという、私には夢でしかない速度でフォールディングバイクで走るというお方。
行く度にいろんな勇気をもらい、自分もそうなりたいという目標ができました。また、改めて自転車ってそれを漕いでいる方の力(いろんな意味で)に依るところが大きいと再認識させられました。
そんなワケで、遠いにもかかわらず、つい、ふらふら〜っと出かけてしまっています。
尚、路面状況を考えるとカッ飛んで走りたい方には縁がないコースですので、ご注意ください。
筑波山とその北部に位置する山々の尾根づたいに走ります。いくつものアップダウンを越え、時折見える関東平野の眺めを堪能しつつ、標高600メートル程度まで到達できるこのコースは、坂道派・林道派・景色堪能派には堪えられないコースだと思います。
より長く山道を堪能したければ、不動峠ではなく朝日峠を出発するという選択肢も。
食料と水分はこれでもか!というくらい持って行ってくださいね。恥ずかしながら、生まれて初めて「ハンガーノック」を実感したコースです。あり余る皮下脂肪と内臓脂肪のお蔭で、ハンガーノックの意味がイマイチ分からなかったのですが。しかしここではそれも通用しないくらいにお腹が減ります。おにぎり2個にカロリーメート1/2箱、それにアミノサプリ2個持っていったんですけどね・・・(まぁ、肥満なので人様以上にエネルギーを使うというのはありますが(^_^;)
季節は夏場がオススメです。例えば高地などと比較されると問題外ですが、この程度の標高差でもそれなりに涼しく感じます。特に下りは風を体に受けますからね。
同じコースなのに既に2回もご案内しているこの道。それだけ魅力があるわけでして。(更に付け加えますと、その後何度も走っています)
魅力は一体全体何でしょうか?例えばこの石碑というか道標と言いますか。
つくば道の石碑(再掲)
その後の調査でわかった事ですが、徳川家光の時代に作られ、更にその後に徳川幕府の時代に建て替えられてからすでに200年以上の月日が流れています。
そしてその場所から更に道を進めば、まるでその時代にワープしたかのような家並みにも出会う事ができます。
江戸情緒香る家並(再掲)
更に更に。天候やらカメラの性能やらでその魅力をお伝えできないのが残念ですが、上の写真の場所では筑波山の南側を正面に見据える事ができます。思わず息を呑むような光景です。庶民チャリダー感覚で申し分けないのですが、はるか遠く(TXつくば駅から直線距離で20キロくらい)にあった筑波山が、いよいよこんなにも近くに見える場所に来たのだなぁと、思わず感激してしまいました。
そしてこの霊山が、万葉集にも歌われていた太古の時代から霊山として信仰の対象であった事に思いを馳せると、その悠久の歴史を感じざるを得ません。
この道の後半には激坂が待ち受けていますが。しかし、そんな事は抜きにしてどなたにもお勧めしたい道です。(激坂登る・登らないはあくまでもオプションで)
自宅から小貝川までは遠いです。小貝川を走って自宅に帰ってくるとなるとかなりの距離。一日の総走行距離で100キロを越える場合もあります。
最初は興味本意でちょっとだけ走るつもりでした。しかし、実際に走ってみると楽しくて。結局のところ、舗装が切れる益子から小貝川と利根川の合流地点までを、なんと5回に分けてまで走ってしまいました。
そこまでして走っている理由は・・・
また、自分にはあまり縁がありませんが、電車輪行組みの方も気楽に走れるのでは?と思ったからです。ぱっと思いついただけでも、次の各拠点が利用できそうです。
ちょうどよい距離を選択して走れるのも魅力です。
また、例えばの話ですが、北風の強い時季にひたすら南下、あるいは南風の強い時季にひたすら北上なんてやってみると楽しそうですね。目的地までを追い風に乗って走り、その後は輪行♪
難点は、ここはけしてサイクリングロードではないという事です(ごく一部区間を除き)。休憩場所やらトイレやら、あるいは補給ポイントやらも、簡単には見つからないかも?
そういう必要がある場合は、対岸の様子もみながら注意深くポイントを探してみてくださいね。
このコースでの一番のお薦めは、下妻近辺から眺める筑波山です。筑波山は見る角度によって様々に形が変わりますが、私はそこからの眺めが一番好きだなぁ。