11月も下旬になり、季節は晩秋から初冬と言ったところ。陽は短く風は強く、遠乗りもキツくなってきました。
これからは距離ではなく、近場で高さに挑もうと思っています。そしていつかは庶民チャリダーの夢である、風返峠や不動峠へ行ってみたいものだなと。
今回のルートはいつもの県道42号線ではなく、桜川市真壁地区から筑波山神社へ抜ける道です。
薬王院の時に紹介しましたが、薬王院からも筑波山山頂へ行けるとの案内板が。今回は勿論山頂ではなく、途中で道を外れて筑波山神社へと向かう予定です。
薬王院を通るのは遠まわりになりますが、麓からそこへ至るまでの道のりが、かなりうねっています。つまり坂の傾斜がそれほどでもなく、楽に行けるというのがその理由。それと県道42号線は紅葉の時季とあって、大混雑していそうだったからね。
前回は人っ子一人いなかった薬王院ですが、紅葉の見頃とあって大勢の人々が訪れていました。
しかし今回は唯の通り道。そのまま登り続けていったのですが、間もなく通行禁止になってました。T_T
せっかく標高200mくらいまで登ってきたのに・・・・(泣)
仕方なく来た道をすごすごと引き返す・・・のは癪に障ったで、脇にあった急な登山道を見つけて下っていきます。まだ帰宅するには早すぎる時間、近辺を適当に探索する事にしました。
その、近辺を適当に探索するハズだったルートの地図がこちら・・・・帰宅後に調べて唖然としました(@o@)。ここでも私の「ウマシカ」ぶりがよくわかります。本体だけで18.5Kgの自転車で行くような道ではありませんT_T。
ここ旧真壁町(現、桜川市)酒寄地区は観光みかん園のメッカのようです。実にたくさんのみかん畑と大勢の観光客がいました。
みかん畑
車がすんなりとは行き違えないような狭い道を登っていくと、登山帰りらしきカップルとすれ違いました。
聞けばこの道も登山道の一つで、ここから2〜3キロは車で行けるが、そこから先は車を降りて徒歩で登らなければならないとの事でした。
ならばその地点まで行ってみようと思いました。距離もそんなでもないしね。
それほどの勾配ではないのですが、標高200mまで登って降りてまた登ってと、かなり足もお疲れです。だんだんと足に力が入らなくなってきました。
とりあえず明るい内に行けるところまで行ってみようと、なんとか頑張って登り続けました。
季節は晩秋。ちょうど紅葉が見頃です。
登山道
そろそろゴール地点(車の通行禁止地点)も近いはずと思っていたら、とある地点で距離表示を見て愕然。山頂まであと5.1キロ!
目安ですが車や自転車で行ける最高到達点は残り3〜4キロもあるわけです。う〜ん、下って来た人にとっては実際の距離よりも短く思えるのでしょうね。
実はこの時点で大きなミスを犯していました。道の途中に左右の分岐があり、左は山頂、右は何も表示がなく、素直に左の道を選んでしまいました。
しかし地図を確認して現在位置をちゃんと確かめていれば、右へ行けば当初予定の筑波山神社へ行けるはずだったのです。
しかしそれも後の祭り。それにこの時点では山頂近く車通行止地点へ行く事が目的に変わっていますから、まぁ、仕方がないね。
これまで登りオンリーだった道が、ようやく平坦になりました。そして急な下りへ。
そろそろゴール地点も近いはずと喜んだのもつかの間。アップダウンが連続し、なかなかたどりつけそうにありません。そしてかなり寒くなってきました。
途中で山頂への道と、真壁町羽鳥へ下る道の分岐点がありました。そしてそこからはこれまで以上の急な登りオンリー。
もはや足に力は残っておらず、立ち漕ぎと休憩を交互に繰り返しながら、兎に角明るい内に行けるところまで行こうと。今回は無駄に体力を使ってしまったので、次回こそはゴール地点を目指そうと。
そう心に決めて頑張ってペダルを漕ぎました。
途中で沢を発見。看板を確認すると、男の川(おのがわ)。
男体山より流れる男の川と、女体山より流れる女の川はやがて合流し、男女川(みなのがわ)になるのだそうです。
「筑波嶺(つくばね)の みねより落つる みなのがわ 恋ぞつもりて 淵となりぬる」(陽成院)
小倉百人一首にも選ばれているこの和歌。中学校の国語の時間でも教材として取り上げられました。そんな歌の舞台に今自分がいるのかと思うと、なんだか不思議な気持ちでいっぱいでした。
頑張って頑張って漕ぎ続けます。ふと上の方を見やると、山頂がやけに近い。
筑波山(男体山)山頂付近
一体全体、どこまで登ってきたんだろう?ま、いいか。暗くなるまでに行き着けるとこまで行けばいいさ・・・
ちょっと立ち漕ぎしては休み、またちょっと立ち漕ぎしては休みを繰り返していたら、なんだか人の気配。
ふと、見やると駐車場。そして車止め。そうです。とうとうゴールへたどり着いたのです。
車止め
ふと見やると、隣の山の山頂を眼下に見下ろす程の高さまで登ってきていたのでした。
名称不明の山
時刻は午後4時。どうにか明るい内に辿り着きました。ここから1.2キロで山頂だそうです。
ベンチに座って給水&腹ごしらえをしていると、車が1台、また1台と下山していきます。秋の日は釣瓶落とし。あと30分もすれば日の入りとなります。登山は諦めて帰る事にしました。
ここからはごく一部のアップダウンを除けば、ただひたすら下るだけ。
しかし、曲がりくねった細い道。また、ところどころで悪路(排水のためなのか舗装が洗濯板状になったところとか、舗装が剥げて土が見えてたりとか)があったせいもあって、なかなか麓に辿りつきません。
ただでさえ標高が高くて寒いのに、下り故に体力を全く使わないため、体がどんどんと冷えていきます。
どうにか麓に辿り着いた時には、陽もとっぷりと暮れておりました。
家に帰って地図を確認してびっくり。最高到達点の標高はなんとおよそ550m。不動峠の2倍弱、風返峠より100m以上も高いところに行ってしまったのです。どうりで降りてくるのに相当な時間がかかってしまったわけです。
これまでの最高到達点(200m強)を一気に更新してしまいました。
怪我の功名といいますか、もし、自分がどのルートを走っているのか分かっていたとしたら、最初からこの道を登り続けたりはしなかったでしょうね。
今回は薬王院で時間を潰してしまったため、麓の出発時刻は午後2時頃。いくらなんでも出発時刻が遅すぎ。
暖かい季節になったら、再び挑戦しようと思います。