林道白滝線

これまでに幾度となく紹介してきた筑波山。その南側斜面は筑波山への表側の入り口と言った趣で、県道42号線、県道139号線(つくば道)と、言わばメジャーな通りがあります。しかし、地図をじ〜っと眺めていると、これら以外にも筑波山神社やら風返し峠へ行けそうな道がいくつかありそう。

今回は、筑波山麓南側斜面から県道42号線の標高300メートル強へと行ける、「林道白滝線」のご紹介。

ルートはこちら

スタート地点

今回のルートは地元の人以外には知られざる場所にあります。分かり易い行き方として、つくばりんりんロードを外れていく行き方をご紹介。

土浦から18Km地点(岩瀬から22km地点)

土浦・つくば側からりんりんロードを北上し、土浦から18Km地点(岩瀬から22km地点)を過ぎると、見通しの悪い交差点があります。ここを右へ。

この場所を右へ

以降はひたすら真っ直ぐ。途中に「筑波ふれあいの里」の案内板がありますので、それに従ってひたすら真っ直ぐ進んでください。途中に1ヶ所だけ点滅の信号がありますが、そのまま進みます。因みにこの信号を左折(この道順で来た場合)すると、つくば道の激坂へと続きます。(つまり、つくば道を北条側から北上している場合は、この信号で右折となります)。

そのまま進んで行くと、「筑波ふれあいの里へは左折」の案内板が出現。案内に従って左折します。程なく、緩やかな坂が始まります。

坂の始まり

麓の方はこういった直線的な坂がだらだらと続き、見た目の傾斜とは裏腹にかなり体力と脚力を消耗します。ギアチェンジを面倒くさがって暫くフロントアウターで登っていたら、後半大変な目にあいましたT_T。油断は禁物ですね。

筑波ふれあいの里へは行かない

ここからは道なりに進みます。やがて「林道白滝線」の案内板が出現。

林道白滝線

そのまま進みますとT字路に。左へ行くと「筑波ふれあいの里」ですが、今回は真っ直ぐ進みます。

左は筑波ふれあいの里(ここは左折せずに直進)

ひたすら登る

以降は一本道。いわゆる激坂の類はありませんが、そこそこの傾斜が延々と続き、手応えは十分です。かな〜り辛くなってきましたが、以降は九十九折りの道へと変化。その分、傾斜が緩やかになって、疲れ果てた足には助かります。

九十九折れの道が続く

ところどころでほぼ平坦な場所も

けして登りやすくはなく

この道、広いところは広いけど、狭いところは狭い。しかも両側に側溝があるため、車との行き違いにはこちら側が一時停止しないと、お互いがとても危険です。そんなワケで途中、残念ながら一度だけ一時停止して、車をやり過ごしました。

今日は珍しく早々と「足がなくなって」いたので、結構な急坂での一時停止は正直堪えました。走り出しはふらふら〜。むむむ!やはり、滑り抵抗と転がり抵抗の差は大きい。

・・・ん?

自転車乗りって、坂道を一度も足をつかずに(止まらずに)登り切る事を由としる風潮があるけど。でも、急坂・激坂を走っている場合は、むしろ停まる方が大変では?ってか、停まった方が自慢できるような気がする。。。

そんなこんなでゴール

そんなこんなで、どうにかこうにか、県道42号線との合流地点へと辿りつきました。

県道42号線

ここを右へと登れば風返し峠。左へと下れば筑波山神社。

写真では分かりませんが、つつじヶ丘にある京成ホテルが見えます。ぱっと見に標高差200メートル弱。風返し峠へは100メートルにも満たないでしょう。風返し峠への近道として使えますね。

さて、麓では坂が延々と続いており、途中ではここまで辿りつけるか不安だったのですが。途中から九十九折りの道に変わった事もあり、どうにかクリア。初めての道だった事もあり、いざとなればフロントインナーを使うつもりで登ってきたのではありますが。

結局はその「いざ」という場面もなく、なんとか登ってこられました。

白滝神社

さてさて、本日の予定ではこのまま風返し峠へと行くつもりだったのですが。途中にとても気になるものがあるので、降りて確認する事にしました。それが「白滝神社」の石碑。

白滝神社

林道を外れると砂利道。自転車を押して数十メートル進みますと・・・・

白滝(かな?)

なんだかものすごくこぢんまりとした滝が。おそらくこれが「白滝」なんでしょうね。傍らには不動らしきものが。

白滝不動(かな?)

案内板を見るとヤマトタケルノミコトの文字までが。真偽のほどはともかくとして、その悠久の歴史を感じさせます。

ふと上の方を見やると、かなり険しい階段が。おそらくはここを登れば神社へと辿りつけるのでしょう。苔むした階段やら岩やら木の根っこやらを慎重に登ると、やがて祠が見えてきました。おそらくはこれこそが白滝神社なのでしょうね。

あまりの足場の悪さに危険を感じ、ヘルメットやらグローブやらを装着して登ってきましたが。この時ばかりはそれらを外し、三顧の礼をつくしてお参り。

いつもの習慣でお賽銭をと思ったけど・・・お賽銭箱もなく。そもそも人がいません。

拝観料を納める事もなく、家内安全とか交通安全とか安産祈願のお守りを販売を配っている方もそこにはおらず。ただただ、祠だけが神社として奉られていました。

その時、ふと思ったのです。信仰や修行のために筑波山に登って来た人々。疲れきったところでこの滝=水を見つけた人達は、きっと命の源である水を与えてくださる筑波山そのものを、神の思し召しだと思ったのではないでしょうか?

そういった、自然の恵みを感謝する気持ちの現われが、神であり信仰ではなかったのかと。

そんな事を考えながら、滝の側にあるベンチで、麓のスーパーで買って来たおにぎりやらお茶やらみかんを補給しながら、滝の音に耳を傾けていました。

↑うーん・・・説得力がないなぁ。


庶民チャリダー

inserted by FC2 system