八郷(石岡市八郷地区)にある西光院は是非一度訪れてみる価値あり、と職場に方に勧められました。早速行ってみることに決定。
2009年4月29日昭和の日。絶景を求めて、いざ、出発〜♪
湯袋峠から上曽峠へ行く道は、湯袋峠から真壁方面へ少し下ったところの右側にあります。
ここは四輪通行止めとなっていました。山林保護がその目的のようです。
車止め
いかにも林道と言った趣の道を登り始めます。道は沢に沿う様に作られており、沢のせせらぎと鳥の鳴き声を聞きながらの楽しい山登りの始まりです。
沢
この道は結構な勾配とゆるやかな勾配がバランスよく配置されており、辛いなぁ〜と思っていても我慢して登り続ければ傾斜が緩やかになる、の繰り返しです。
そしてなんと言っても嬉しかったのは、静かだと言う事です。四輪は通れませんし、自動二輪は通れるハズですが、結局一度も遭遇しませんでした。(それどころか、歩行者とも遭遇しませんでした)
ただ、四輪が通れないせいか路面のメンテナンスは全くされていないようで、落ち葉や折れた小枝が路面に散乱していました。
枝が散乱している路面
山の木々と鳥のさえずりに励まされながら、へろへろ、へろへろと・・・いや、すでに「へろっ・・・へろっ・・・」に変化してましたが、頑張って(いや、頑張ってないか。無理しない程度に適当に)登って行きます。
見事な山林に見とれつつ&励まされつつ、徐々に登っていきます。
杉林
途中でこんな危険な箇所が。崖崩れに加えて木の根元も崩れ落ちそうです。四輪通行止だからと言って、決してサイクリングロードとして整備されているワケでもありません。ご注意。
危険な箇所
すでに三つの峠を越えてきた足にとって、急な勾配はかな〜りこたえましたが。なんとか最高到達点へと辿り着く事ができました。
最高到達点
木々の間から筑波山の山頂を覗いてみると、およそ標高400メートルくらいかと思います。以降は下りオンリーの曲がりくねった道を進みながら、どうにか上曽峠へと到着しました。
上曽峠
有り難い事に「西光院」の案内が。道標に従って進みます。
こちらもちょっと下った後は登りオンリー。すでに足は限界に達していて、へろっ・・・へろっ・・・と登って行きます。なんとか頑張って登り切ったところ、最高到達点と思われる道からやや下った場所に、絶景が待ち受けていました。
八郷地区の眺め
こういう時、自転車っていいなぁ、と思います。上の写真は自転車を道の脇に停めて撮影したのですが、車がこんなところで停車していたら大ひんしゅくを買ってしまいますからね。
以降は下りオンリー。やがて目的地の西光院へようやく辿りつきました。
案内板によりますと、西暦807年に作られた。更に、最初は法相宗だったのが、真言宗となり、その後、天台宗と、2回も改宗しているとの事。そしてここが「関東の清水寺」の呼び名に恥じない、とも書かれていました。
尚、この案内板は旧八郷町(現、石岡市)が立てたもので、西光院さんが書いたものではないです。念のため。
関東の清水寺と言われる理由はその本堂にあります。
本堂
こういう造りを懸(かけ)造りというのだそうです。そして、京の清水寺も同じ構造になっていますね。さて、この本堂からの眺めを紹介したいところですが、本堂では撮影禁止となっていますので、残念ながらご紹介できません。眺めは前出の「八郷地区の眺め」を、ややこぢんまりとした感じです(標高がやや低いため)。
高さ5メートル程度の立木観音菩薩像が圧巻でした。
立木観音菩薩像
本堂の眺めは圧巻でした。菩薩像も圧巻。こんな近くにこんなに素晴らしいお寺があったとは。
ただ、このお寺は約束事を守れば誰でも入れて貰えますが、あくまでも参拝目的の方だけです。拝観料をいただくという事もしていません。けして観光地などではなく、お寺の方々はただひたすら信仰のために毎日を送っているのです。