筑波山中腹ぐるり旅

2009年4月26日。前日は一日中雨で自転車に乗れず。でも今日は晴の予想。満を持して、筑波山中腹を回ってきました。

地図はこちら

今回の地図はりんりんロードを起点・終点にしています。

つくしこ〜酒寄分岐点

天気予報では晴。つくば市内を出発した時には曇りでしたが、やがて晴に変わるはず。しかし途中で何度か小雨に見舞われました。

梅林方面と北登山道への分岐点のところで本日三回目の雨。木の下で急遽雨宿りをする事に。雨を完全に防げるわけではありませんが、上昇した体温を下げてくれる霧雨はむしろ歓迎です。雨宿りする事しばし。ようやく青い空と太陽が。気をとりなおして出発です。

酒寄の分岐点

キャンプ場と山頂方面への分岐点

時折見える関東平野を眺めつつ、徐々に高度を上げていきます。

眼下に広がる関東平野

つくしこから、途中まではず〜っと登りオンリー。この道は今日で三度目ですが、、今になって考えてみると結構キツいコースなのかもしれません。路面が悪いって事もあるのでしょうが、ローディの方ですら滅多にみかけませんからね。

やがて登りオンリーの道はアップダウンへと変わり、斜面の北側へとカーブして行きます。途中、真壁町羽鳥(下り)と山頂方面への分岐点がありますが、ここは山頂方面へ。

すると男の川(おのかわ)があります。以前にも紹介しましたが、女の川(めのかわ)と合流して男女の川(みなのがわ)になるそうです。

男の川

やがて分岐点。まっすぐ進めばキャンプ場、上へ行けば山頂方面。

分岐点

まずは山頂方面へ

今日の目的はまっすぐと進む方向です。山頂方面へ行く必要はないですが(以前にも行ってるし)、しかし私は高いところへ行きたがる習性があるので、当然のように山頂方面を目指します。

ここの路面はまるで洗濯板のようにガタガタ。おそらくは滑り止めなんでしょう。この先にも2つ程同じものがあります。いかに傾斜がキツいか分かりますね。

ガタガタの路面

以前に登った時には「インナー1速の立ち漕ぎ」という、後にも先にもこの一回だけという幻の奥義で登りましたが。経験を積んだ今は別の奥義で登っていきます。それは「ジグザグ走行」です。斜面に対してジグザグに進むと、局所的に見れば傾斜が緩やかになるわけで。交通量の少ないところでしか使えませんがね。この奥義を使うのは、他では酒寄のみかん園だけです。苦心の末編み出した必殺技のひとつです。ま、そんだけ勾配がキツいって事ですね。

そんなこんなでようやく駐車場に到着。標高は560メートル程度のハズです。ここから先は車での進入は禁止です。

駐車場からの眺め

となりの山(多分きのこ山)よりも標高が高いのが分かります。いやぁ、絶景♪

分岐点〜つくば高原キャンプ場

分岐点まで戻って、目的地方向へ進みます。と、道をよくみればダートでした(以前に来た時は夕暮れ時だった事もあって、てっきり舗装路だと思ってました)。

ダートの林道

木々に見とれながら走っていると、時折「ホー、ホケキョゥ。ケキョケキョケキョケキョ・・・・」とウグイスの鳴き声。やっぱり山道はいいね〜。

途中、沢と看板を発見。おお、これが女の川か。

女の川

看板によると、サンショウウオが棲息しているとの事。早速折れた枝を拾い、大きな石をひっくり返してみますが、やはりそんなに簡単には見つからないですね〜。

アップダウンのダートをひたすら進みます。すると突然舗装路の坂道が出現。坂を登り切るとつくば高原キャンプ場でした。

つくば高原キャンプ場

あたりには駐車場がいくつかあり、そこから少し登っていくと車通行止め。歩いて登ってみると、広場と丸い謎の建造物がありました。もしやここは古代の遺跡か?はたまたUFOを呼ぶ場所なのか?・・・なんて事があるハズもなく、これはどうやらキャンプファイヤーをする場所のようです。

謎の建造物

他にもバンガローやら炊事場やらトイレやら、キャンプ場に必要なものが揃っています。と、キョロキョロ眺めていると、ベンチで登山客がお湯を沸かしてコーヒーを飲んでいました。やっぱり登山をする人は装備が違いますね。自分もいつかは自炊しながらの旅をしたいなぁ〜。

それと、ここからの眺めは絶景でしたね。

つくば高原キャンプ場からの眺め

平地ではとっくに散ってしまった桜も、高原にあるここではまだまだ満開でした。

国民宿舎つくばね

つくば高原キャンプ場を出発すると、少しの登りの後、長い下り坂が続きます。ただの砂利道ならまだしも、土から大きな石が突き出ているところがあり、速度を十分に落としながら慎重に下ります。さらにこんな障害物があちこちにあり、一時停止を余儀なくされます。

障害物

おそらくは道に流れ込んだ水を沢へと誘導するためのものでしょう。こういうものでもないと、道自体が川になってしまいますからね。ゴム製で倒れる構造になっているので自転車で踏んづけても問題はありませんが、やはりびっくりしてしまいます。

この道でダウンヒルを楽しむのは、普通の自転車には無理ですね。仮に自分がMTBに乗っていたとしても、路面が凸凹で大きな石がゴロゴロのこの道で飛ばそうとは思いませんでした。

ただ、自転車の楽しみは飛ばすことだけではありません。沢のせせらぎと鳥の鳴き声を聞きながら、いかにも山の中といった林道の中、自然を大いに満喫しました。

やがて砂利道が舗装路に変わってきました。国民宿舎つくばねに到着です。万葉の滝と、夫婦石付松を見学してきました。

万葉の滝

夫婦石付松

風返し峠〜不動峠〜りんりんロード

県道150線に合流して右(登り)へ。

この辺りでお腹がぐぅぐぅ。どこか食事できるところないかな〜?なんて探していると「仙郷」さんという、釣り堀も兼ねているお店でニジマスの刺し身と山菜蕎麦を注文。

ニジマスの刺し身

食事と休憩をして、風返し峠を目指します。けして楽な坂ではありませんが、スタート地点の酒寄に比べれば随分と楽。なんとか風返し峠に到着。

風返峠から不動峠も、若干のアップダウンはありますが、全体としては下り。標高差100m強を快適に&慎重に飛ばしながら不動峠に無事到着しました。

ここから北条大池・りんりんロードへは下りオンリーなので、別段休む必要はないのですが。しかし、あまりの風の強さに(予報では風速15mとの事でした)、緊急避難。あずまやで少しでも風が弱まらないかな〜?なんて淡い期待を抱いて休んでいると・・・

あれ?今日はなんだか春とは思えない程、陸地の様子が見えるなぁ。あ、冠雪している日光連山が見える。前回ここを訪れた時には、関東平野全体が霞んでいたのになぁ。雨上がりの翌日って、本当に空気が澄んでいるんだね〜。な〜んて呑気に景色を眺めていたら・・

超大物を発見してあたふた、あたふた。うぉっ、こんなすげぇ大物を見落とすところだったぜ。富士山が見えた!

富士山

筑波山近辺では冬晴の日に何度か富士山を拝めましたが。しかし、裾から頂上までその姿をくっきりと拝む事ができたのはこれが初めて。感激〜!

暫く富士山を堪能した後、意を決して強風の中、不動峠から下っていきました。そのまま北条大池、りんりんロードへ。

感想

筑波山で唯一未走破だった、つくば高原キャンプ場〜つくばねオートキャンプ場は、ダートと砂利道の連続でした。およそ走りを楽しむコースとは言い難いですが、その分、沢山の自然を満喫する事ができました。サンショウウオには会えなかたけど、これまで謎だった女の川にも巡りあえましたし。

これで筑波山探検も一区切りだね。


庶民チャリダー

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