御前山の林道

御前山

御前山(ごぜんやま)は、水戸の理髪店の方に「是非、一度行ってみるとよい」と教えて貰った地名です。なんでも温泉があるのだとか。

仮に温泉に入ったところで、帰りは汗だくなワケですから。別に温泉に興味はあるわけではなかったのですけれども。ただ、「山」と名がつくわけですし、ここいら(水戸近辺)ではよく知られた観光地のようでしたので、「多分、かなりの確率で舗装路の登り坂があるのだろう」と思って訪れてみました。車社会の茨城(いばら)で、自家用車で登れない山が観光地なワケはないだろう、という発想です。

というわけで、そもそもあるんだかないんだか分からないヒルクライムコースへ向けて、いざ、「出発進行〜、発車!」

データシート

対象者と自転車の種類
スポーツサイクルに乗っている方で、ヒルクライムが好きな方。体力のある方だったらママチャリやらのシティサイクルで登ってたりする可能性は大です。標高もそこそこしかなく、また、所謂急坂・激坂もありませんので、ママチャリのブレーキでもなんとかなるかもね?っていう印象でした。まぁ、そんなワケでヒルクライムにあんまり縁のないスポーツサイクル乗りさんにもご紹介したいコースです。
アクセス方法
車輪行の方は「道の駅かつら」、電車輪行の方はJR水郡線「玉川村」駅が最寄りになります。地図はこちら
林道のルート
土地勘が全くないために、走り終えてみれば(後述)なんともおバカなコース取りをしていますがご勘弁を。林道の地図はこちら

道の駅かつら

水戸駅付近の自宅を目的地に向けて出発。幹線道路で言えば国道123号線をひたすら城里町方面へ進めばよいのですが。ただ、けして自転車が走りやすい道ではないのと、水戸市内で無駄なアップダウンがありますので今回は敬遠。兎に角、那珂川沿いの堤防を可能な限り利用&その後は農道をひたすら走り続けました。(水戸駅出発の方にご案内したいところですが、そもそも国道でも県道でもないためそれは叶わないのです。ご勘弁を。コツとしては可能な限り那珂川の右岸沿いを目指して走るって事になります。)

やがて国道123号線を走らざるを得なくなり、そのまま目的地へとひた走りました(ま、そういう意味では水戸出発だとしたら国道123号線を走る、というご案内になってしまいます)。かな〜り疲れたなぁと思っていたところ、「道の駅かつら」を発見。まずはここで休む事に。

ここでは水分や食事補給もできますし、トイレ休憩もできます。車をここに停めて自転車(特にMTB多し)で出発・帰還する人も大勢見受けられました。また、敷地内で清流那珂川の流れを堪能する事もできます。

輪行の方もそうでない方も、まずはここで休憩&景色堪能される事をお勧めします。因みに私はたこ焼き(本当は焼きそばが欲しかったけど、既に売り切れ)とイカ焼きでお昼休憩をしました。お店の中に入ればお蕎麦も堪能できますよ♪

 道の駅かつら

清流那珂川を堪能。釣り人もちらほら。

今回の旅の目的は林道だったのですが(あるかないかは分からないけれど)。むしろ山よりもここ(道の駅)から眺める那珂川の風景の方がお勧めだったりします、ワハハ。まぁ、土地勘も予備知識もないからその辺りのテキトーさはご容赦を。でも、所謂ポタリングの楽しみってこういう事だよね?

午前山の林道

事前にとある地図サイトで調べた情報によりますと、「道の駅かつら」から見て午前山をぐるっと回った反対方向に道がある事だけは分かっていました。舗装路なのかそうでないのかは分かりませんでしたが。実はそんな事情からもっと詳しい地図が欲しくて城里町のコンビニに入ったのですが、どうやら「町」の地図は販売されていないようで。詳しい地図が手に入らなかったのです。まぁ、しょうがないよね。

やむを得ずあやふやな情報だけを元に出発しました。山の麓をぐるっと周っていれば登り坂の道があるハズ、という思いで。

途中、登り坂を見つけては行き止まりだったりとかいう状況を何度か繰り返し。どうにか林道の入口らしきところにたどり着きました。少し走ると「林道大沢線」との案内標識がありました。登りの最中だったので写真を撮る余裕はありませんでしたが、兎に角感激でいっぱいでした。

「つくばを離れて4ヶ月弱。ようやく林道に巡り会えた〜♪」

更に加えて。筑波山近辺では当たり前だった、「ホ〜、ホケキョ」の大合唱も、ここでは同様に堪能できます。勿論言うまでもなく樹々の美しさも。

そんなこんなで辛いはずの登り坂であるにも関わらず、ペダルを漕ぐ足にも不思議と力が沸いてきます。なんとか林道を登っていたところ、あっと言う間に峠にたどり着いたようでした。

林道大沢線の分岐点

こんな感じのいかにも林道という道を登ってきました

林道を登れたのは嬉しかったのですが、反面「えっ?もう着いちゃったの!」というがっかり気分があった点は否めません。そもそもが山というよりは小高い丘程度の標高しかないわけですからね。

それにしても、ここでは那珂川の様子は全然分かりません。林道を走っているのだから当たり前なんですけどね。すると、私よりももっと年配のカップルが達者な足取りで更に上の方へ歩いて登っていきました。もしかすると絶景を堪能するためにはこの方々のように「歩いて」山を散策しなければならないのかもしれませんね。

林道の下り

さてさて、事前に調べた某地図サイト(このページでコースを紹介しているルートラボではありません。大雑把に様子を調べたいだけだったため)では道はここで終わりでした。そのまま来た道を引き返そうと思っていたのですが、しかし実際のところは、その先(つまりは進行方向)も舗装路が続いています。これはラッキー。ちょっとの休憩&水をがぶ飲みして、先へと進んでみる事にしました。

この方向に進んでいると、登りはそこそこキツい坂だったのに対して、下りはなだらかなコースでした。

これはラッキー。急勾配の登り坂は体力がないから当然の結果としてそうなるのは勿論の事、割りと緩めの登りであっても「樹々の緑や周りの景色、そして鳥のさえずりを堪能したがためゆっくり登っている」私としては、仮に下りが急勾配だとしたらかなり強めにブレーキをかけ続けなければならないわけです。だって、スピードが出すぎるとその分、これらの自然を堪能できないわけだからね。

そんなワケで登りは全く余裕がなくて自転車を停める事もできなかった私ですが、このコースにおける下りは色々と景色を堪能できました。

林道はこの沢沿いに作られたようです。

杉木立

途中でいくつかの分岐があったのですが、今回は予備知識も何もなく。兎に角下っている道を選び、沢のせせらぎを聞きながら、ゆっくりとゆっくりと走りました。

そしてゴール・・・って、あれ?

やがて街並みが見えてきました。どうやらこの林道の終わりのようです。

それにしてもここはどこだろう?と辺りの景色を確認すると。あれ?なんだか見覚えがある・・・・

 道の駅かつら(再掲)

なんと、数時間前に休憩した「道の駅かつら」ではありませんか!ひぇぇ・・・・

ここを出発してわざわざ山の反対側の登り坂をどうにかこうにか見つけ、なんとか登って下って来た場所って、元々のスタート地点だったの〜!

だったら、道の駅かつらのすぐ側の道を登って行った方が全然楽だったのに(笑)。

まぁ、予備知識なしの行き当たりばったりの旅だったからしょうがないですけどね。

改めてポタリングってこういう事なんだろうなぁ、と、自分に言い聞かせました。

えっ?単に下調べの方法が悪いだけ?あぅぅ、それは言わない約束でしょう?(爆)


庶民チャリダー

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