九十九里

鹿島神宮

北浦をちょっとだけ眺めて、そのまま鹿島神宮を目指します。

道の途中で塚原卜伝のモニュメントを発見。鹿島は剣聖塚原卜伝生誕の地なのだそうです。

塚原卜伝のモニュメント

やがて鹿島神宮に到着。茨城県にはあちこちに鹿島神社がありますが、ここはその総本山とか。時間の関係でゆっくり見物する事はできませんでしたが、旅の安全を祈り「交通安全」のお守りを買って出発。

鹿島神宮

神栖市内で一泊

旅の初日は神栖で一泊。神栖に用があるわけではありませんが、時刻や走行距離(100キロ弱)を考えて、ここで一泊する事にしました。

九十九里

神栖→銚子

神栖から銚子までは国道124号線を移動。天気がよければ鹿島灘の方を通ってと考えていたのですが、今日は生憎の曇り空。時間もあまり余裕がないので、距離最短の国道で移動です。

神栖から銚子に向かって暫くは、ほぼ一直線の道。車道も片側2車線、歩道もトラックが余裕で停車できるだけの広い場所もあり、快適に走行できました。

ただ、銚子が近づくにつれ車道は幅が狭くなり路側帯もなく。歩道は自転車同士がすれ違う事もできない程の狭さで、かつ、家々の玄関先で段差ができており、およそ快適とは言い難い状態でした。旧神栖町と旧波先町の財政状況の違いなんでしょうね、この差は。これだったら最初から鹿島灘を走ればよかったなぁ。

後半は大幅なペースダウンを余技なくされましたが、どうにか銚子大橋へ到着。橋を渡ればいよいよ千葉県です。

神栖と銚子を結ぶ銚子大橋は、交通量が多いのに歩道もなく、路側帯も狭く、かな〜り恐かったです。神栖←→銚子を自転車や徒歩で移動するという需要はないのだろうか?

ともあれ、なんとか無事に銚子に到着しました。

銚子→飯岡灯台

銚子駅付近から、九十九里のある旭市を目指して国道126号線を走ります。最初はゆるやかなアップダウンだったのですが、やがて急なアップダウンが連続。いつものごとく、ヘロヘロと坂を登ります。

最後の下り坂も終わりにさしかかり、いよいよ九十九里と思ったら「飯岡灯台」の看板を発見。軽い気持ちで寄り道を決めました。

国道から左折するとこれまでにもなかったような急な上り坂。なんとか頑張って上りますが、その上には更に急な上り坂が。無駄に体力を使いたくなかったので、わずかな距離ではありますが自転車を押して登る事にしました。平坦になったところでまたペダルを漕ぎはじめます。

ようやく飯岡灯台に辿りつくと、側には展望館がありました。

飯岡展望館

ここからは九十九里浜を一望できます。寄り道した甲斐がありました。

九十九里浜

外のベンチに座って休憩&腹ごしらえしていると、マウンテンバイクに乗った若者が声をかけてきました。「ここは飯岡灯台ですか?」

聞けば印西市から利根川沿いを走り、犬吠埼を回ってここ飯岡の灯台まで来たのだとか。片道約80キロ&灯台(断崖絶壁の上にある)を2つも周り、これから自宅へと帰るのだとか。日帰り往復160キロ。しかも険しい道がたくさん。若いっていいね〜。

いよいよ九十九里浜へ

急な坂道をブレーキをかけ続けて、ようやく九十九里浜の端っこへ到着しました。

飯岡漁港

漁港から海岸沿いへ向かって走ると、サイクリングロードを発見しました。

サイクリングロード

今まさに出発しようとしていた親子連れのライダーに聞くと、片道十数キロの距離があるはずとの事でした。その程度の距離ならば1時間半もあれば往復できます。

早速走り出しました。と、海岸に降りる道を発見。すぐに海岸へ行ってみます。

九十九里の海岸

波打ち際は砂がそれなりに固まっていて、難なく走行する事ができました。

波打ち際を走る

曇り空でしたが3連休の最終日とあって、大勢の人々がレジャーを楽しんでいました。

サーフィン、釣り、パワード・ハンググライダー、コンシューマーのカメラでドラマ撮影していた若者もいました。

釣り人って、水のあるところはどんなところにもいますね〜。世の中にこんなにも大勢の釣り人がいるなんて、自転車に乗るようになって初めて知りました。あ、自転車乗りもどんなところにもいますね。(^_^;

波打ち際の走行があまりにも楽しくって、サイクリングロードはそっちのけで5キロくらい九十九里浜を走行しました。

十二分に満足したので、ここらで引き返す事にしました。帰りはサイクリングロードを使って飯岡漁港まで。

このサイクリングロードは「飯岡九十九里自転車道」。飯岡側にはトイレもある立派な駐車場があり、なかなかに便利そうです。

自転車乗り

来た道をへろへろと引き返し、銚子へ戻ります。途中でホームセンターを見つけて、パーツクリーナとチェーンルブを買って自転車のお掃除&注油をしました。さすがに砂浜走行時の汚れは半端じゃなかったです。

国道沿いのコンビニで給水しながら休んでいると、自動二輪車乗りの人が声をかけてきました。「ずいぶん派手な自転車だね〜」

聞けばこの方も自転車乗り。フラットバーのロードに乗っているとか。空気圧が高いので、パンクしたらチューブと一緒にタイヤも駄目になり、8千円以上もの費用がかかったとか。軽自動車のタイヤより高いとこぼしていました。

駅前のホテルにチェックインして、すぐにコインランドリーへ。汗と砂を海水で汚れた服を洗います。(^_^;

土産物屋さんで買い物していると、ご主人が「どこから来たの」と興味津々。つくばから来たと言っても驚く様子もなく。聞けば普通のチャリで東京からよく遊びにくる人がいるのだそうです。その方に言わせると、高い交通費を払うくらいならば自転車を使って、その分美味しい物を食べた方がいいのだとか。

一理あるなぁ&なんだかんだ言っても自転車が好きなんだろうなぁ。

(続く)


初めての自転車旅行

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