ひたちなかの海岸通りはつくば市在住の時にも軽くご紹介しています。しかしその時は全長90Kmに及ぶ旅のほんの一部分に過ぎず、あまり詳しくはお伝えできていませんでした。かつ、土地勘がなかった事もあり阿字ヶ浦は行けずじまいでした。
そこで今回は改めてより詳細な情報をご紹介します。
那珂湊駅は写真の通りのこじんまりとした駅です。
駅を背中にして通りの左側へと進みます。すると・・・・
いきなりの大渋滞です。この渋滞は那珂湊魚市場まで続きます。今日は5月のごく普通の日曜日ですが、天候がよい季節の休日はいつもこんな感じです。
あまりの混雑ぶり&写真を取るために歩道をゆっくりと走りましたが、それでも何十台もの車をゴボウ抜きという状況でした。こんなにも道が混んでいるのはこの少し先にある「那珂湊魚市場」が大人気スポットだからです。
大勢の人でごったがえす魚市場の中
マイカーは勿論の事、東京出発の大型観光バスが駐車場やら道路やらに駐車できるのを待って車が一台ずつ進むという状況ですから、その手前の道が大渋滞というのも仕方が無いこと。
今回は海岸通りを走るのが最大の目的ですから、混雑する魚市場には目もくれず海岸通り方面へと自転車を走らせます。
この交差点を左へ
魚市場を離れるとそれまでの混雑ぶりが嘘のように、広くて走りやすい道に変わります。
茨城県立海洋高校の看板が見えたら進行方向右側(海側)の歩道へと移動します。
すると歩道は自転車レーンと歩行者レーンが別れた遊歩道になります。但しレーンが分かれているとは言っても厳密に守る人は少数派ですから、ここは歩行者最優先&安全第一で自転車を進めます。
やがて平磯地区の海岸の様子が見えてきます。
これぞ自転車や歩行者の特権ですね。海寄りにはブロック塀が続いていますから、この眺めを堪能できるのは歩行者・自転車だけです。
やがて平磯名物(?)の大ちゃんが見えてきます。
大ちゃんについて簡単に説明しますと、海水浴シーズンにその上に登って休む場所です。昨年の2013年には大ちゃん誕生30週年だったようで、イベントもあったらしいです。
実は写真の防波堤に囲まれたごく限られた場所のみが遊泳可能区間。ひたちなか市は海岸線には困りませんが、遊泳が可能なのはこの大ちゃんがいる場所と後述します阿字ヶ浦海岸付近だけなんですね。そんなワケで夏休み機関中は大勢のちびっ子で賑わっている海岸だったりします。
もちろん5月のこの時期に泳いでいる人は一人もいません。そのまま自転車を走らせます。
平磯地区はごく一部を除いて泳ぐ事はできませんが、岩場の美しい景色が印象的です。
大勢の家族連れが磯遊びを楽しむ
景色を堪能しながら走っていると、やがて海岸沿いの歩道は突然の終わりを告げます。
何気なく辺りをキョロキョロ見渡していますと、これまで走ってきた海岸沿いのコースが「大ちゃんロード・健康づくりルート」である事に初めて気づきました。
なるほど。この海岸寄りの自転車・歩行者自転車道は単なる偶然などではなく、健康増進という明確な目的があって整備されているわけですね。
実際のところ、決して大勢とは言いませんが、近隣住民と思われる方々のウォーキングやら、お散歩、サイクリングの姿を少なからず見かけました。
というわけで、ここでひとつのご提言。それは・・・・
「海の景色を堪能しながらのサイクリング目的だけでしたら、今来た道を引き返すもお勧めの一つです。」
ここから先は歩道もなく道幅も狭く、車道を走る事に慣れていない方にはお勧めしかねます。勿論、景色を堪能する余裕も場所もありませんから。
そんなわけでこれ以降のコースはそうではない方向けの情報になります。
そのまま自転車を進めますと、やがてたくさんの車が止まっている&公衆トイレがある場所に出くわします。
勿論皆さんトイレの順番待ちの為に車を停めているわけではなく。
岩場が広がっている&駐車場があるこの場所で磯遊びをしているわけなんですね。
因みにここにはドリンクの自販機もあります。
ところで。水分補給やトイレ休憩の有無は別として、初めてここを訪れる方は是非自転車を停めて一呼吸おく事をお勧めします。と言いますのはこの先の道路状況がこれまでとは一変するからです。
因みに進行方向手前の状況は次の写真の通り。
急カーブでその先が見えない事に加え、カーブを曲がった途端坂道になります。スポーツサイクルだとそれほどの坂道ではありませんが、結構距離があります。今回坂の上から眺めていると結構なご年配の方がシティサイクルで足をつかずに登りきっていましたが。一方、別の日には若者が自転車を押して登っている姿も確認しています。まぁ、そこは体力次第って事なんでしょうけどね。
その坂を登りきり、信号を渡って進行方向を写したのが次の画像です。
坂を登り切って信号を渡ったらすぐ先のY字路を進行方向右側へ(降りていく道へ)進んでください。こちらが阿字ヶ浦海岸への道となります。
因みにこの道はすぐにトレッドパターンが刻まれた「コンクリート舗装」になります。
コンクリート舗装の道路って・・・・これまでご紹介したのはつくば道とか茨城県道42号線等、自転車乗りとしては「激坂」である事は勿論、自動車・バイク乗りからも「険道」と恐れられ道と同等です。
冒頭でこのルートの順路は誰でも走行可能&逆ルートは坂ウマシカさん向けとご案内したのはこういう理由からなんです。
因みに私は阿字ヶ浦海岸からこの激坂を登って帰った事がありますが。2~3日は膝が痛くって苦労しました・・・・(^_^;
さてさて、そんなわけで自転車を走らせているとやがて阿字ヶ浦海岸沿に到達しました。
ここは大洗サンビーチと並んで茨城を代表する海水浴場です。海水浴シーズンには県内ナンバーは元より、埼玉・栃木・群馬ナンバーなどの県外勢も含めて道路が大渋滞します。
そんな有名観光地。海水浴とは無縁の5月でありながら、結構な台数の車が停まっていました。
そんなこんなで海岸とはちょっと離れていますが、阿字ヶ浦駅をゴールとさせていただきます。
阿字ヶ浦海岸沿いを走っていると否が応でも「ひたち海浜公園」の案内板をあちこちで見かける事かと思います。
ほんのちょっと足を伸ばせば国営ひたち海浜公園はすぐ近く。お時間と脚力に余裕がおありでしたら是非とも立ち寄ってみる事をお勧めします。