ひたちなかの海岸通り

はじめに

ひたちなかの海岸通りはつくば市在住の時にも軽くご紹介しています。しかしその時は全長90Kmに及ぶ旅のほんの一部分に過ぎず、あまり詳しくはお伝えできていませんでした。かつ、土地勘がなかった事もあり阿字ヶ浦は行けずじまいでした。

そこで今回は改めてより詳細な情報をご紹介します。

ルート・対象自転車

この地図の順路ルート
誰でも・どんな自転車でも(ごく一部ですが最悪自転車を押す区間を含む)
この地図の逆ルート
スポーツ系自転車に乗っている方で坂ウマシカな方(^_^;。後述しますがコンクリート舗装の激坂あり
走行距離
およそ9Km
最寄り駅
起点:ひたちなか海浜鉄道「那珂湊駅」。終点:同「阿字ヶ浦駅」
走行日
平成26年5月18日(日)

那珂湊駅~魚市場

那珂湊駅は写真の通りのこじんまりとした駅です。

那珂湊駅

駅を背中にして通りの左側へと進みます。すると・・・・

大渋滞

いきなりの大渋滞です。この渋滞は那珂湊魚市場まで続きます。今日は5月のごく普通の日曜日ですが、天候がよい季節の休日はいつもこんな感じです。

あまりの混雑ぶり&写真を取るために歩道をゆっくりと走りましたが、それでも何十台もの車をゴボウ抜きという状況でした。こんなにも道が混んでいるのはこの少し先にある「那珂湊魚市場」が大人気スポットだからです。

那珂湊魚市場 大勢の人でごったがえす魚市場の中

マイカーは勿論の事、東京出発の大型観光バスが駐車場やら道路やらに駐車できるのを待って車が一台ずつ進むという状況ですから、その手前の道が大渋滞というのも仕方が無いこと。

今回は海岸通りを走るのが最大の目的ですから、混雑する魚市場には目もくれず海岸通り方面へと自転車を走らせます。

魚市場手前の交差点 この交差点を左へ

魚市場~海岸通り

魚市場を離れるとそれまでの混雑ぶりが嘘のように、広くて走りやすい道に変わります。

茨城県立海洋高校の看板が見えたら進行方向右側(海側)の歩道へと移動します。

海洋高校付近の歩道

すると歩道は自転車レーンと歩行者レーンが別れた遊歩道になります。但しレーンが分かれているとは言っても厳密に守る人は少数派ですから、ここは歩行者最優先&安全第一で自転車を進めます。

やがて平磯地区の海岸の様子が見えてきます。

平磯地区の海岸

これぞ自転車や歩行者の特権ですね。海寄りにはブロック塀が続いていますから、この眺めを堪能できるのは歩行者・自転車だけです。

平磯地区

やがて平磯名物(?)の大ちゃんが見えてきます。

大ちゃん

大ちゃんについて簡単に説明しますと、海水浴シーズンにその上に登って休む場所です。昨年の2013年には大ちゃん誕生30週年だったようで、イベントもあったらしいです。

実は写真の防波堤に囲まれたごく限られた場所のみが遊泳可能区間。ひたちなか市は海岸線には困りませんが、遊泳が可能なのはこの大ちゃんがいる場所と後述します阿字ヶ浦海岸付近だけなんですね。そんなワケで夏休み機関中は大勢のちびっ子で賑わっている海岸だったりします。

もちろん5月のこの時期に泳いでいる人は一人もいません。そのまま自転車を走らせます。

平磯地区はごく一部を除いて泳ぐ事はできませんが、岩場の美しい景色が印象的です。

平磯地区の岩場その1

平磯地区の岩場その2 大勢の家族連れが磯遊びを楽しむ

平磯地区歩道の終わり

景色を堪能しながら走っていると、やがて海岸沿いの歩道は突然の終わりを告げます。

歩道の終わり

何気なく辺りをキョロキョロ見渡していますと、これまで走ってきた海岸沿いのコースが「大ちゃんロード・健康づくりルート」である事に初めて気づきました。

大ちゃんロード・健康づくりルートの起点・終点

なるほど。この海岸寄りの自転車・歩行者自転車道は単なる偶然などではなく、健康増進という明確な目的があって整備されているわけですね。

実際のところ、決して大勢とは言いませんが、近隣住民と思われる方々のウォーキングやら、お散歩、サイクリングの姿を少なからず見かけました。

というわけで、ここでひとつのご提言。それは・・・・

「海の景色を堪能しながらのサイクリング目的だけでしたら、今来た道を引き返すもお勧めの一つです。」

ここから先は歩道もなく道幅も狭く、車道を走る事に慣れていない方にはお勧めしかねます。勿論、景色を堪能する余裕も場所もありませんから。

そんなわけでこれ以降のコースはそうではない方向けの情報になります。

平磯~磯崎

そのまま自転車を進めますと、やがてたくさんの車が止まっている&公衆トイレがある場所に出くわします。

磯崎の公衆トイレと駐車場

勿論皆さんトイレの順番待ちの為に車を停めているわけではなく。

磯崎の岩場

岩場が広がっている&駐車場があるこの場所で磯遊びをしているわけなんですね。

因みにここにはドリンクの自販機もあります。

ところで。水分補給やトイレ休憩の有無は別として、初めてここを訪れる方は是非自転車を停めて一呼吸おく事をお勧めします。と言いますのはこの先の道路状況がこれまでとは一変するからです。

因みに進行方向手前の状況は次の写真の通り。

磯崎地区の急カーブ

急カーブでその先が見えない事に加え、カーブを曲がった途端坂道になります。スポーツサイクルだとそれほどの坂道ではありませんが、結構距離があります。今回坂の上から眺めていると結構なご年配の方がシティサイクルで足をつかずに登りきっていましたが。一方、別の日には若者が自転車を押して登っている姿も確認しています。まぁ、そこは体力次第って事なんでしょうけどね。

阿字ヶ浦海岸

その坂を登りきり、信号を渡って進行方向を写したのが次の画像です。

坂を登り切って信号を渡ったらすぐ先のY字路を進行方向右側へ(降りていく道へ)進んでください。こちらが阿字ヶ浦海岸への道となります。

因みにこの道はすぐにトレッドパターンが刻まれた「コンクリート舗装」になります。

コンクリート舗装の激坂

コンクリート舗装の道路って・・・・これまでご紹介したのはつくば道とか茨城県道42号線等、自転車乗りとしては「激坂」である事は勿論、自動車・バイク乗りからも「険道」と恐れられ道と同等です。

冒頭でこのルートの順路は誰でも走行可能&逆ルートは坂ウマシカさん向けとご案内したのはこういう理由からなんです。

因みに私は阿字ヶ浦海岸からこの激坂を登って帰った事がありますが。2~3日は膝が痛くって苦労しました・・・・(^_^;

何故そんな事態に?
以前に筑波出発でこの道を通った時、当初予定では阿字ヶ浦へ行く予定でした。しかし当時は土地勘もなくGPS機能付きのガラケーも持っておらず。そのまま阿字ヶ浦海岸をスルーしてしまったのです。そんなわけで直近でこの道を自転車で走ったのは水戸に引っ越してから初めての体験だったのです。
その時激坂に気付かなかった理由は?
そんなわけでその時はとにかく道を間違わずに阿字ヶ浦海岸へ行くことだけを考えていたのと、前後に自動車がいた事もあって同じペースで走る事に夢中でした。しかも行きは下り。だからここがコンクリート舗装である事も激坂である事に気づく余裕もなかったのです。で、何も考えずに来た道を引き返したという・・・

さてさて、そんなわけで自転車を走らせているとやがて阿字ヶ浦海岸沿に到達しました。

阿字ヶ浦海岸

ここは大洗サンビーチと並んで茨城を代表する海水浴場です。海水浴シーズンには県内ナンバーは元より、埼玉・栃木・群馬ナンバーなどの県外勢も含めて道路が大渋滞します。

そんな有名観光地。海水浴とは無縁の5月でありながら、結構な台数の車が停まっていました。

で、一応のゴール

そんなこんなで海岸とはちょっと離れていますが、阿字ヶ浦駅をゴールとさせていただきます。

オマケ

阿字ヶ浦海岸沿いを走っていると否が応でも「ひたち海浜公園」の案内板をあちこちで見かける事かと思います。

ほんのちょっと足を伸ばせば国営ひたち海浜公園はすぐ近く。お時間と脚力に余裕がおありでしたら是非とも立ち寄ってみる事をお勧めします。


庶民チャリダー

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