私が夏場によく走るコースがあります。それは大洗とひたちなかの海外沿い。夏の暑い時季、海沿いのここは常に浜風が吹いていて天国のよう。
ただ、これまではただ走り去るのみでした。そこで今回は大洗の海岸沿いをいろいろと探索してみる事にしました。
国道51号線を鹿島方面へひた走ります。途中で何カ所か大洗への道がありますが、ここは敢えて遠回りをします。それには勿論理由があります。
やがて道は上り坂へと変化。結構な距離がありますので、無理をせず軽いギアで登り続けます。
坂を登り切ったところで案内標識が出現。そのまま県道2号線へ進みます。
まずは坂を登ってきたご褒美として、海を眺めつつの豪快なダウンヒルを楽しみましょう(たまたま前後に車がいなかった事もあって、ペダルを漕がなくても42Km/h位出ました♪)。
最初の信号を左折すると、こんな絶景があなたを待ち受けています。
わざわざ遠回りしてきたのはこのためなんですね。県道2号線のもっと手前の道を行くことも勿論可能ですが、アップダウンが待っている&道があまり広くないのであまり走りやすくはないです。勿論、こんなに素敵な景色もありません。
県道2号線はこんな(↓)感じ。両側に街路樹があってなかなかの景色です。道幅もそんなに広くはないけれど片側2車線ありますのであまり怖い思いをせずに快適に走行できます。
歩道も歩行者レーンと自転車レーンが別れていますので、「車道を走るのは怖いなぁ」って方も安心して走れますよ(但し、歩行者の方はレーンなんて気にしない方も多いので自転車レーンを歩いていたりしますけどね)。それと夏場の暑い時期は木陰のこちらに逃れるのがお勧めです。
そんなこんなで県道2号線の車道を快適に走る・・・・と言いたいところですが、海外沿い探検が主目的のこの日はそれも最初だけ。途中からは、進行方向右側の歩道をそろ〜り、そろ〜りと走っていたりしたのでした。
「大洗海浜公園」の入り口を見つけて立ち寄ってみる事にしました。
海水浴シーズンには大勢の人で賑わっていた事でしょうが、海水浴シーズンも終わった9月末では人影もまばら・・・なんて思っていたら大間違い。駐車場にはたくさんの車が止まっていました。
どうやらサーファーの方、潮干狩りをしているらしい方、犬のお散歩等々が大勢いるようです。
公園自体も隣接するサンビーチ(海水浴場)もかなりの面積を有するため、海水浴に限らず様々な方にとって魅力のある場所なんでしょうね。
いつもは素通りする「大洗わくわく科学館」ですが、こちらも公園内にありますので思い切って入って見ることにしました。
どうやら対象は小学生以下のお子様のようで、様々な理科の実験なり現象を楽しむことができます。ただ、個人的には「理科嫌い」の大人の方にも是非とも触れて&考えて欲しいなぁと感じましたね。
屋上が展望台になっていますので、あたりの景色を眺めて見ることにしました。
正面左はリゾートアウトレット大洗。正面奥が大洗マリンタワー。
アウトレットを横目にしつつ(自転車旅でさすがに買い物は無理なので・・・)、つくば市在住時代にもここまで来て&そして通り過ぎた大洗マリンタワーに昇ってみる事にしました。
1Fはエントランスホールで、お土産等が販売されておりこちらは入場無料。2Fは展望喫茶室のようですが営業休止。
3Fが展望室となっており、こちらは有料。3Fとは言っても高さが55mもあります。早速券を購入して昇ってみました。
エレベーターを降りるとそこには360度の大パノラマが待ち受けていました。
茨城港の様子
※因みに海の上に何やら建物が立っていますが、こちらはガラスへの映り込みです。
そして「ガールズ&パンツァー」のメインキャラクターの切り抜きが。
著作権云々があるので映像をぼかしています。異常ではありません。
「ガールズ&パンツァー」はここ大洗が舞台のコミック・アニメです。詳しくは公式サイトをご覧ください。(それにしても「パンツァー」とか「公式サイトのアドレスで&がunt」だったりと、ドイツ語感満載ですね)。
因みに今回の海沿いとはかけ離れていますが、大洗駅(鹿島臨海鉄道大洗鹿島線)でいろんなグッズが売られていましたよ。
この日は絶好の秋晴れ。筑波山や日光連山、那須連山も堪能する事ができました。
那須連山(写真奥)
大洗←→苫小牧を結ぶ「さんふらわぁ」も見学してきちゃいました。(守衛所的なところで見学オーケーの了承をいただいております。)
関東近郊の「夏の北海道旅行」をしたい四輪自動車乗り、二輪自動車乗り、そして自転車乗りに絶大な人気のある「さんふらわぁ」です。特にお盆前後はプラチナチケット化しているかと。どの位の人気かといいますと、昨年は8月中旬出発の便に6月中旬に予約を入れようとしたところ・・・・
四輪自動車→×、二輪自動車→×。自転車はエコノミールーム(所謂大部屋)だけ数台の空きがあり、という状況でした。まぁ、盆暮れ正月の北海道ってどんな乗り物にもかかわらずこんな感じだけどね・・・
実際のところ、9月末のこの日であるにもかかわらずキャンプ道具を積載したバイク数台を覧ました。
普通のサラリーマンにとっては、とてもありがたいお船なのです。ってなワケで・・・いや、とにかくこの大洗の中でもとても目立つ存在なので(何しろこのページだけで写真3枚に収まってますよ♪)、敢えて見学してきました。
当初はかねふくさんの工場だと思い込んでいていつも素通りしていたのですが、実は直売所も兼ねたテーマパークなのです。早速立ち寄ってみる事に。
すると・・・
大型観光バスだけで5台も乗りつける程の盛況ぶり。
ここは飲み物サービスやら試食もあるしベンチもあるしで休憩には持ってこいの場所なのですが、飲み物も試食も長蛇の列。ベンチも満席。そこで早速商品を物色する事にしました。
いやぁ、驚きました。明太子も形のととのったものやらご家庭用の切子まで様々。イカ明太は皆様よくご存知と思いますが、鮭明太とか鯖明太とか。はたまた福岡特産の高菜をからし明太子で和えたものとか。明太ソーセージとか。実に様々なバリエーションがあるのですね。
そんな中、私が選んだのは「帆立しゅうまい」。なんでも函館にあるかねふくさんの関連会社が製造しているのだとか。ああ、いい忘れていましたが私は滅多に魚卵を食さないのです。わはは。
保冷バッグ(保冷剤入り)も同時に購入。ええ、今回はしっかりとDバッグも背負って来ました♪(そのせいで背中に大量の汗が・・・)
と、ここらでお腹が空いてきましたので、「大洗 海・山直売センター」に立ち寄って食料補給です。
ここは回転寿司やら海鮮のお店やら蟹のお店やら。海鮮浜焼きもあるし農産物直売所もあるし。
すぐ目の前が産地って事もあって、新鮮さや量の割りにはお値段もとってもリーズナブルだと思います。何回来ても飽きませんね〜。因みにこの日は回転寿司で小腹を満たしました。中でもお勧めのしらす釜揚げとかヒラメが絶品でしたよ。
とまぁ寄り道ばかりになってしまいましたが。ここからがいよいよ本題の海岸巡りです。
県道2号線をひたちなか市方面に移動。前方右手にセブン-イレブンが見えたら道路を横断して歩道を走ります。勿論、安全には最新の注意を払い、歩行者がいれば再徐行・もしくは停止。海水浴シーズンで人が溢れかえっていたら自転車を降りて押しましょう。
なぜかと言いますと、ここから先ず〜っと海沿いが歩道になっているからです。車道からは海が見えません。だから敢えて時間がかかるのを承知で歩道を走る(もしくは自転車を押す)をしているのですね〜。
灯台が見えます。
大洗公園駐車場
大洗海水浴場
駐車場からの眺め
この大きな駐車場にはトイレ(&シャワー)やベンチもあるし、シーズン中であれば売店が数店舗営業しています。休憩には持ってこいの場所ですね。
更に進むと「アクアワールド 茨城県大洗水族館」があります。
今年になってNHKやら民放の全国放送で取り上げられたのでご存知の方も多いかと思いますが、飼育しているサメの種類日本一、オキゴンドウとアシカの連携によるショウなど魅力いっぱい。
しかしながら今回はあちこち寄り道をしてしまったせいで、もはや入館時刻を過ぎてしまいました。まぁ、私の場合、こんなところに入ったら半日はいるでしょうから朝早くこないとダメですね。あはは。見学は日を改めます。
そしていよいよ本日のメインイベント「海門橋」です。因みにこの橋は大洗町とひたちなか市を結ぶ唯一の一般道の橋になります(他では東水戸有料道路の橋しかない)。
観光シーズンでもなく道が空いている場合はそのまま車道を走りますが、今回の旅の目的はあくまでも大洗見学。横断歩道を渡って歩道へと移動します。
この歩道には様々なお魚の絵が描かれたタイルが埋め込まれています。お魚の種類の勉強にもなりますね。
歩道の手すりが川側に膨らんだ場所が数カ所ありますので、自転車を停めて景色を堪能しました。
那珂川河口
「Kira Kira Dream Bell」なるものを発見しましたので鳴らしてみました。音は・・・・う〜ん、イマイチかな?
Kira Kira Dream Bell
そして最後に。「たまたまそうなった」という偶然の景色が次です。
那珂川と涸沼川の合流地点。あちこち寄り道をしてしまったせいで陽がまもなく沈む瞬間を捉えたのでした。(本当はもっと早くここにつく予定だったのですけれどもね・・・)
単に来た道を引き返すのはつまらないし結構な遠回りになりますので、海門橋を渡ってひたちなか市へ。その後はなんて事のない一般道を走って水戸駅へと到着しました。
いつもは涼を感じたいというだけでただ走り抜けるだけだった大洗町の海岸通り。意識して覧てみると実に様々な魅力があるのですね。
特に海門橋。渋滞しがちなこの橋でそれを避けるために(ちょっとズルをして)歩道を走るのは今回が初めてではないのですが。お魚のタイルとか鐘とか那珂川と涸沼川が合流している事なんて今まで全く気づいていませんでした。
「ちょっと視点を変えて眺めてみる」事の大切さを改めて思い知らされた旅でした。