牛久沼ポタリング ~ その2

前回の続きです。牛久沼は河川法上は所謂俗称のようで、厳密にその位置を特定するのは困難です。谷田川がなんとなく広がったところが通称「牛久沼」って感じですね。牛久沼の水も小貝川へと注ぎ込み、その小貝川も利根川の支流。つまり、河川法上では一級河川利根川の一部となるようです。

今回の旅も「なんとなく牛久沼」と呼ばれている場所とそこへ流れ込む川の直前のあたりを、「なんとな~く」ブラブラしています。

今回走行時の地図はこちら

牛久沼周りの道について

2回に渡る調査の結果からわかった事ですが、例えば「沼沿いに堤防が広がってサイクリングコース」になっているわけではありませんでした。大雑把に言ってなんとなく沼の周りを回っている、って感じです。

これらの道は車の往来も少なく、割と走りやすい道だったなぁ、という印象が残っていましたので、敢えてのご紹介と相成りました。なんとな~く&のほほんと&地元の方が走っている分には十二分に楽しめると思います。

例えばの話ですが、桜の時期にはこんな見事な光景にも出会えます↓。

牛久沼沿いに広がる桜並木

というわけで「自転車で走る」という点に関して言えば、この程度の情報に留めたいと思います。

それで、今回の楽しみとは?

今回の本題は自転車とか車とか電車とか歩きとかは一切関係ありません。その本題とは?

牛久沼水辺公園に遊びに行く時は、「パンを持っていこう」です。実は今回のポタでも、偶然見つけたコンビニでパン(食パン)を買い、バーにレジ袋をぶら下げながら向かいました。なぜかと言いますと、とっても興味深い光景が見られるからです。

牛久沼水辺公園

その興味深い(&楽しみな)場所とは、牛久沼親水公園(位置情報)です。

牛久沼水辺公園入口

何故、年中白鳥の姿を拝める?

何故この場所が興味深くて楽しいのかといいますと、ここでは年中「白鳥」の姿が見られるからなんです。日本に於いて、白鳥と言えば冬にやってくる渡り鳥。でも、ここでは年中その姿を拝めるのです。但し、渡りでやってくるオオハクチョウ・コハクチョウではなく、そもそもがアジアにはいないハズのコブハクチョウです。

なんでそうなるの?について、詳しくは龍ケ崎市の公式サイト牛久沼親水公園(コブハクチョウがここにいる由来)をご覧ください。

何故、パンなのか?

それは以下の複数枚の写真をご覧ください。

のほほんと佇むコブハクチョウ達

でも、パンを細かくちぎって近くにいるコブハクチョウの方に投げ与えますと・・・

集まってくるコブハクチョウ

我も我もとご馳走(なのかなぁ?)のおこぼれに預かりたくて、コブハクチョウが一斉に集まってきます。

シナガチョウも(写真中央のマダラの鳥)

更にコブハクチョウよりも貪欲で、そもそもが家禽なシナガチョウも集まってきます。

そんなワケで、ご馳走な食パンを目がけて大勢のコブハクチョウとシナガチョウが一斉に集合です(*^o^*)。

パンはやっぱり美味しいのか?

ここのコブハクチョウは由緒正しい、お嬢様・お坊ちゃま育ち。でも、人に慣れすぎているせいなのか、高貴な家柄の割にはいろんなものを食べます。

コブハクチョウの餌はマコモというイネ科の植物のようです。牛久沼にそれがあるのかどうかはわかりません。分かりませんが、しかし。龍ケ崎市が公式に(?)皇室関係から譲り受けたものを飼育しているわけですから、餌に困るという事はないでしょう。

でも、人に慣れすぎているせいか、どうやら人が与えたものを無条件にありがたがって食べたがる傾向があるようです。(*^o^*)

牛久沼のコブハクチョウは何を食べる?

以下、観察結果です。

公園に生えている雑草
食べます。人が与えているからという理由が大きいような気もしますが(真相は謎のまま)・・・
キャベツ
食べます。裕福そうな(キャベツまるごとを与えているからそう判断しました)ジモッティが与えたキャベツに、皆さんがっついていました。
キャベツの芯
食べます。貧乏な庶民チャリダーが、キャベツの芯を細かく切ったものを、嬉しそうに食べていました。
大根の皮
食べます。貧乏な庶民チャリダーが、大根の皮を細かく切ったものを、嬉しそうに食べていました。
ナスの皮
食べます。貧乏な庶民チャリダーが、ナス皮を細かく切ったものを、嬉しそうに食べていました。
人参の皮
食べませんでした。さすがに色合いから食料とは思わなったのかな~?
食パン
食べます。争って食べます。なんでも食べるような牛久沼のコブハクチョウですが、雑草とパンがあれば皆さん迷わずにパンの方で争っていました(笑)。

やっぱ、食パンは別格なのか?

因みになんですが、コブハクチョウは霞ヶ浦にもいます。牛久沼のそれと同様にめちゃくちゃ人懐こいのですが、ただ、〇〇の皮みたいなものは一切食べてくれませんでした。食パンだけはがっついていましたね~♪

ハクチョウよりも強いシナガチョウ

シナガチョウはコブハクチョウよりもやや小型ですが、気の荒らさはコブハクチョウの比ではないようでして。

例えば、シナガチョウが食べようと思って狙っていた食パンをコブハクチョウが食べてしまいますと、シナガチョウは餌を取られたコブハクチョウを嘴で噛んで威嚇&追い払います。

一方、コブハクチョウが食べようと思っていた食パンをシナガチョウに横取りされたとしても、コブハクチョウはおとなしくじ~っとして我慢しています。

体の大きさではコブハクチョウの方が上なんですが。この辺りは気性の荒さやら、そもそもが家禽なシナガチョウの方がより人間に慣れているせいなのか。

なんだかわかりませんが、こういった鳥類ごとの勢力図がわかって面白いです。

人懐こいシナガチョウ

シナガチョウはそもそもが家禽だけあって、とっても人懐こいですし、人を怖れません。例えば公園の陸地に上がって来て、のんびり過ごしていたりします。

陸地でくつろぐシナガチョウ

こんな風に人(この場合は私)が接近しても逃げる様子がありません。

例えば食パンをちぎって渡すと、手渡しで食べます。

ここのコブハクチョウも人懐こいのだ

コブハクチョウはシナガチョウに比べるとおとなしいし、人に対する警戒心もあってそんなに近寄ってきたりはしないのですが。

ただ、一羽だけ、妙に人懐こくて&がっついていて&気が荒くて&食欲旺盛な、言わばボス的なコブハクチョウがいるのを確認しています。

自分が食べようと思った餌(この場合は食パンね)を、シナガチョウに取られた時はおとなしくしていますが、その餌を他のコブハクチョウに取られた時だけはシナガチョウよろしく、仲間であるハズのコブハクチョウを嘴で威嚇して追い払います。

そんな風に気の荒らさはシナガチョウと同様ですが、人懐こいのも同様です。このボスだけは、手渡しでパンを食べますからね。

そんな彼らが苦手なものとは?

そんな風に人間に慣れきっている彼ら。でも苦手なものがあるようです。

これは別に牛久沼に限らないし、コブハクチョウやらシナガチョウに限らないし、例えばバリケンもそうみたいですが・・・

ワンちゃんは苦手のようですね~。

例えば手渡しでパンをほうばっている時でも、お散歩中のワンちゃんが近寄るだけで彼らは一目散に逃げます。

ワンちゃんにしてみれば、なんだかかわいい(犬である彼らよりも体は大きいんだけどね)生き物がいるので、興味津々でしっぽを振りながら近寄っている、というのは人間から見るとよく分かるんだけどね。

でも、野生動物の端くれである鳥たちには天敵と感じるのかな~?皆、一目散に逃げます。

そんなワケでまとめ

牛久沼ポタに何度も出かけていますが、その最大の楽しみはコブハクチョウ(やら、図々しいシナガチョウやら)です。

裕福な(?)暮らしをしているハズの鳥たちが意外にがっついている姿は不思議で興味深いですね。

でも、何よりもその人懐こさとか。そして野鳥がそんな風に人懐こい理由を想像すると、やっぱり近隣の人々のやさしさなんじゃなかな?とか。そんなこんなを感じられるから楽しいのです。


庶民チャリダー

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