江戸川サイクリングロード その2

以前、利根運河と江戸川の合流地点から上流を目指しました。今回は下流方向へと旅してみます。

出発地点である利根運河と江戸川の合流地点まで自転車を漕ぐ事しばし。ようやく出発点に到着です。移動距離は既に46キロを越えていますが・・・まぁ、気にしない(笑)

時は平成21年9月20日、シルバーウィークの真っ只中。絶好の秋晴れ、そしてうれしい事にほぼ無風。絶好のサイクリング日和の中、東京湾を目指して出発進行〜♪

今回のルート

スタート地点

利根運河と江戸川の合流地点から南下すると、すぐに34.5キロの表示。これまで一般道を走って47キロで、ここからはサイクリングロードで34.5キロ。ちょっと物足りない気がするのと同時に、たったの35キロ弱で海に辿り着けると思うとワクワク感も♪

河口まで34.5キロ地点

そして本日の主役である江戸川。立派な河川敷が形成されており、この川の悠久の歴史を感じます。

江戸川と河川敷

江戸川と利根川

ところで、現在の江戸川は利根川の分流です。しかし単に利根川の放水路と考えると、この立派な河川敷がイマイチ理解できません。なんでだろうな〜?なんて疑問に思いながら走っていました。

この辺りの事情はWikipediaの、利根川江戸川の記事が参考になります。江戸川は元々渡良瀬川の下流部だった、利根川は元々東京湾に注ぐ川だった等々、江戸時代以降の治水の歴史がよくわかります。

快適な走行

江戸川CR(サイクリングロード)というのは、江戸川沿いの土手上にある道の俗称・総称です。今日の出発地点付近の正式名称は「一般県道松戸野田関宿自転車道線」と言い、千葉県道401号線、歴とした大規模自転車道です。今回は利根運河との合流地点からこの自転車道を南下している格好になります。

松戸野田関宿自転車道

道幅もそこそこ、舗装状況やら路面の状態もよく(少なくとも舗装がガタガタとかガラスの破片が散乱してるとか、茨城県の道にありがちな状況とは無縁です)、どこかのりんりんロードのように逐一、一時停止する必要もほとんどなく、快適な走行が楽しめます。

時速35キロ巡航のそのワケは?

あまりにも快適だったので、ふと、サイクルコンピュータを見ました。すると時速35キロも出ているではありませんか!35キロ走行は過去にも経験がありますが、その時は必死でペダルを漕いでいた感じ。でも、今日は普通に漕いでいたら自然に出ていたという感じ。

そういえば夏の間は暑さを逃れるようにヒルクライムばかりしていました。今日のこの速度はきっとそのヒルクライムのお蔭・・・とは全く無関係で、多分、追い風だったのでしょう。

春から夏にかけては南風、即ち、今日のコースで言えば向かい風だったでしょうが、今日は微風かもしれませんがきっと北風。少しずつ少しずつ、夏から秋へとその季節が移り変わっているのですね。

海から21キロ付近

海から21キロ付近には休憩所があります。ここでトイレ&補給休憩。9月下旬とは言え晴天の昼間はかなり暑く、水をがぶ飲みしました。足もかなり疲れていたので15分位、木陰のベンチで休みました。

休憩所

この場所から少し南下すると、川の一里塚もあります。

川の一里塚

一里塚の休憩所

松戸駅周辺

のどかなサイクリングロードを走っていたつもりが、いつの間にか周りの景色はビルだらけ。どうやら松戸市の中心地に来たようです。屋上がドーム型になっている建物は伊勢丹です。街の中心地とあって、サイクリングロードにも大勢の自転車やら歩行者がいました。

松戸駅周辺

矢切の渡し

やがて松戸市矢切地区に到着。この辺りは小説「野菊の墓」の舞台となった場所で、地図を見ると野菊の墓文学碑もあるようです。「矢切の渡し」はこの小説によって有名になったのだそうです。

矢切の渡し

いろいろと見物していきたい気持ちでいっぱいでしたが、今日は先を急ぐ旅。いつか機会があればまた訪れてみたいものです。

自転車道の終わり

しばらく進むと、道はダートに変わっていました。どうやら松戸野田関宿自転車道の区間は終わったようです。

ダート区間

更に走ると土手の道は舗装路に変わりました。ここから先の情報はありませんでしたが、どうやらこの先も歩行者・自転車専用道路が続いているようです。

土手沿いのサイクリングロード

走りながら周りの看板を眺めていると、いつの間にか市川市に入っていたようです。ゴールもあとわずか。

完全ではあるけれど・・・

走行中に閉口したのが、この車止め。ここの車止めは自転車で走行しながらの通過は不可能。ここまでやれば確かに車やバイクの進入を完全にストップできますが。。。

車止め

ここまでやられると、快適な自転車走行にはちょっとやっかいな存在です。

ただ、同時に自転車の暴走を多少なりとも抑制する効果があり、歩行者の安全により配慮しているのだなぁと納得。速度はかなりダウンしつつも、快調にペダルを漕ぎ続けます。

残り10キロを過ぎると、途端に3キロ?

やがてキロ表示が10キロ程度となりました。ゴールまであとひと踏ん張り。

と、思ったのもつかの間。残り距離はあっという間に3キロへ?

海から3キロ

そうでした、江戸川は東京湾付近でまた枝分かれします。もともとの江戸川(旧江戸川)は東京ネズミーランド、基、ディズニーランドの方へ。

今私が走っているのはそのまま真っ直ぐ東京湾へど注ぐ江戸川放水路の方。残り10キロは、旧江戸川の方だったのです。

さてさて、残りもあと僅か。川を見やると沢山の舟。いよいよゴールが近い事を感じます。

川に浮かぶ舟

そしてゴール

名残を惜しむように速度を落とし、ゆっくりと進むことしばし。ようやく東京湾が見えてきました。

東京湾

そしてついにサイクリングロードも終わりです。

最後の車止め

感想

前回と合わせて、江戸川沿いに海まで一通り走り終えました。全体を通して路面状態もよく、なかなかに快適なサイクリングコースだったと思います。

ただ、川沿いのコース全般に言える事ですが、休憩する場所が乏しいのがやや難点ですね。

それと、走りを楽しむのでしたらやはり大規模自転車道区間、即ち松戸〜関宿を走るのがお薦めです。


庶民チャリダー

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